『Flow』感想(ネタバレあり) 猫の動きがとにかく愛おしい

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(C)Dream Well Studio, Sacrebleu Productions & Take Five.

監督・製作・編集・音楽を1人で手がけた長編デビュー作「Away」で世界的に注目されたラトビアのクリエイター、ギンツ・ジルバロディス監督が、5年の年月をかけて多くのスタッフとともに完成させた長編第2作。

2024年アヌシー国際アニメーション映画祭にて審査員賞・観客賞を含む4部門を受賞し、2025年・第82回ゴールデングローブ賞ではラトビア映画史上初の受賞となるアニメーション映画賞を、第52回アニー賞では長編インディペンデント作品賞、脚本賞を受賞。第97回アカデミー賞でも長編アニメーション賞と国際長編映画賞の2部門にノミネートされ、長編アニメーション賞を受賞した。

ラトビア発のアニメーション映画。


公開日(日本):2025年3月14日

監督:ギンツ・ジルバロディス

「ライオンキング」のように「毛1本1本がリアル~」とかピクサーように「フィクションだけど、本物のよう~」みたいな綺麗なCGではないけど、とにかくリアルな動きを追求していることで、本物の動物が動いているように思えてくる。

特に主人公の猫の動きはリアルで、自分の家の飼い猫を思い出す。とにかく愛おしい。

自然の描写も美しく壮大さを感じ、猫と並んで「主人公」という位置付けにして間違いないと思う。まず「自然」があって、そこに猫や仲間の動物を動かしてみたという感じがする。

ストーリーは猫がのんびりと暮らしていた森に急激に水位が増し洪水が起こる。水はどんどん水位を上げ、建物はあっという間に飲み込まれてしまい、猫の居場所も無くなってしまう。

ここで数匹の犬がボートに乗って現れるが、孤高の猫は犬と一緒に狭いコミュニティに入るという不安や恐怖からボートに乗ることができない。

この辺りの感情はセリフがないながらも、猫ならではの動きや表情で読み取ることができるのがとても素晴らしい。当たり前の話だけど、猫はしゃべらないのでセリフがないということもまったく違和感がない。

家や建築物があり、人間のいた形跡はあるものの、どう言った理由からか今はいない。

犬たちを乗せたボートが去った後、水位がどんどん上がり追い詰められていく中、ここぞとばかりに一隻の船が流れてくる。
猫は間一髪のところで船に飛び乗ると、すでに船にはカピバラが乗り合わせている。

さらに道中、キツネザルやヘビクイワシ、仲間と逸れてしまった犬が乗り合わせる。

タイトルのFlow=「流れ」と言うだけあって、動物たちが船を操縦することはあるけど、基本的には船が流されるままに物語が進んでいく。

途中途中に出くわす鯨のような巨大生物は、壮大でありながら恐怖や不安を感じさせる。水位が増し元々あったパワーに圧倒的な地の利が加わり、もはやこの世界の神と言った威厳だ。

さらに鯨は鯨のようで鯨ではなく、現代にはいない古代の水生生物を思い起こさせる。

神秘的な遺跡もあいまって、この世界が「いつの時代なのか?」「そもそも我々が住んでいる地球なのか?」という奥深さを感じさせる。

広大な自然と壮大な遺跡はRPGのゲームのような世界観で、自分が猫になってこの世界を旅したようにも感じる。カメラがぐるぐると目まぐるしく動くのもゲーム的で、自分で猫を操作しているようにも感じるし、実際にゲームとして操作したくなる。

ゲームクリエイターの小島秀夫監督が本作を絶賛していたが、こういったゲーム性も共鳴しているのではないかと思う。

動物たちにはもちろんだけど、個性がある。

カピバラは誰とでも仲良くするというか相手が誰であっても気にせず、マイペース。
犬はとにかく構ってほしく、誰にでも遊びを仕掛けるが、猫にはやはり嫌がられてしまう。
キツネザルはキラキラ光るものをせっせと集めていて、独り占めにしようとしている。

ヘビクイワシは猫が仲間のヘビクイワシに襲われているところを助けてくれるが、仲間に逆らった代わりに羽を折られ群れから仲間外れにされてまう。

道中の古代遺跡でヘビクイワシは死んでしまうのだが、死の表現がまさに「天に召される」といった感じでとても神秘的だ。

ここで猫は「死」という概念を理解したように思う。猫はこれまで高いところに上り、できるだけ1匹で行動していたが、ヘビクイワシの死を経験したことで仲間と協力するようになる。

洪水がひと段落すると、今度は栓を抜いたように一気に水が引いていき、建物や森が再び姿を現す。

神のような威厳があった鯨のような生物も、もはや生き絶え絶えで、まさに諸行無常の響きありといった感じだ。

ラストで猫は水面に映る自分の姿を見つめる。
冒頭では同じく水面を見つめるシーンがあるが、今度はカピバラと犬、キツネザルが隣にやってきて同じように水面を見つめる。

ただ船の行くままの行って帰ってくる旅だったが猫は成長したんだなぁと感じさせられたラストでした。

 

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