『ゴジラ−1.0』あらすじと考察(ネタバレあり)

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日本が生んだ特撮怪獣映画『ゴジラ』の生誕70周年記念作品で、日本製実写のゴジラ映画としては通算30作目。

『ALWAYS 三丁目の夕日』シリーズをはじめ『永遠の0』『寄生獣』など数々の話題作を生み出してきた山崎貴が監督・脚本・VFXを手がけています。

「−1.0」の読みは「マイナスワン」。

第二次世界によって焦土と化し、「無(ゼロ)」になった日本に、追い打ちをかけるようにゴジラが出現する。

ゴジラはその圧倒的な力で日本を「負(マイナス)」へと叩き落とすことからこのタイトルがつけられています。

戦争から生還するも両親を失った主人公の敷島浩一を神木隆之介、焼け野原の戦後日本をひとり強く生きるなかで敷島と出会う大石典子を浜辺美波が演じています。

そのほか山田裕貴、青木崇高、吉岡秀隆、安藤サクラ、 佐々木蔵之介と実力派豪華キャストが共演。

2024年1月12日(金)からはモノクロ版が公開。

第96回アカデミー賞では、邦画として初めて視覚効果賞にノミネートされる快挙を達成。日本のVFXを引っ張る作品としても注目されています。



『ゴジラ−1.0』作品概要


公開日(日本):2023年11月3日

監督:山崎貴

キャスト
敷島浩一(神木隆之介)
大石典子(浜辺美波)
水島四郎(山田裕貴)
青木崇高(橘宗作)
野田健治(吉岡秀隆)

太田澄子(安藤サクラ)
秋津淸治(佐々木蔵之介)

『ゴジラ−1.0』あらすじ

大戸島にゴジラ出現

第二次世界大戦末期の1945年――

特攻兵の敷島浩一は自身の操縦する零戦が故障したと嘘をつき、守備基地の大戸島に着陸する。

その夜、大戸島を恐竜のような怪物が襲来する。

整備兵の橘宗作は、敷島に零戦に搭載された20mm砲を撃つように進言するが、敷島は恐怖で撃つことが出来ず、敷島と橘以外の整備兵全員が殺されてしまう。

橘は亡くなった整備兵たちの家族社員を敷島に渡し、「整備兵たちにも家族がいたが、お前が撃たなかったせいで全員死んでしまった」と怒りをぶつける。

東京に帰ってきた敷島は、隣に住む太田橙子から自身の両親が空襲で亡くなったことを聞かされる。

橙子も子供を亡くしており、特攻から逃げ帰った敷島を罵倒する。

そんな中敷島は、大石典子とその赤ん坊である明子と闇市で出会い、成り行きで一緒に暮らすようになる。

典子と明子は血がつながっておらず、誰かに託された赤ん坊だった。

ゴジラ誕生

敷島は金を稼ぐため、米軍が海に残した機雷を撤去する仕事に就く。

撤去船の「新生丸」で船長の秋津淸治、元技術士官の野田健治、戦場の経験がない水島四郎と出会い、危険が隣り合わせの仕事をこなすなかで信頼関係が芽生えていく。

敷島と典子は周りから見れば夫婦同然の仲だが、敷島は生き残ってしまったことを負い目に感じており、典子を妻に出来ずにいた。

典子は自分が家にいては敷島が結婚することが出来ないと気にし、自立するため銀座で働くようになる。

1946年には米軍による核実験「クロスロード作戦」がビキニ環礁で行われ、大戸島に現れた恐竜も被ばくする。

この放射性物質により恐竜は肥大化し、ゴジラが誕生する。

新生丸VSゴジラ

ゴジラは相模湾から東京に向かう進路を取っており、新生丸にゴジラを足止めするように命令が入る。

軍がGHQの指導に入ったため思うような動きが取れず、シンガポールにいる重巡洋艦「高雄」が到着するまでの時間稼ぎだという。

敷島たちは回収した機雷を使いゴジラを迎え撃つも全く歯が立たない。

口の中で爆発した機雷にはひるむ様子を見せたゴジラだったが、すぐに新生丸に襲い掛かる。

絶体絶命のピンチの中、高雄が到着しゴジラに砲撃を浴びせるも、ゴジラの熱線であっけなく高雄は撃沈してしまい、ゴジラはどこかへ去っていく。

翌日、東京へ姿を現したゴジラは銀座へと向かっていく。

銀座で働く典子を助けるため敷島は銀座に向かい、典子を発見するも、ゴジラの熱線による爆風で典子が吹き飛ばされてしまい、敷島だけが生き残る。

海神作戦

GHQはソ連との摩擦を恐れ、日本は民間人だけでゴジラに立ち向かうことになり、ゴジラに復讐を誓った敷島も作戦に参加する。

作戦の指揮を執るのは野田で、秋津と水島も参加する。

作戦はフロンガスでゴジラを深海まで一気に沈め、その水圧によって倒そうというもので、二次作戦として海底に沈めたゴジラを浮袋で一気に海面に引き上げて減圧させようというもの。

さらにゴジラが思うとおりに動かなかったことを想定し、敷島が戦闘機でゴジラを誘導することになった。

しかし軍事行動を禁止された日本に残された戦闘機は「震電」のみで、敷島はそれを整備できるのは大戸島で会った橘だけだと考え、必死で橘を探す。

敷島は口の中で爆発した機雷にだけゴジラがひるむ様子を見せたことから、野田の作戦が失敗したときには特攻する覚悟でいた。

橘は敷島との再会にかつての怒りをぶつけるが、敷島が決死の覚悟でゴジラに立ち向かおうとしていることを知り、震電を整備することを決意する。

秋津と野田は「戦争を経験していないということは幸せなことなんだ」と言い、水島を作戦から外します。

作戦当日、やはり想定通り動かないゴジラを敷島は震電で相模湾まで誘導。

フロンガスを注入しゴジラを海底に沈めるも倒すことが出来ず、二次作戦に移行。しかし、ゴジラは浮袋を食い破り浮き上がられることが出来ない。

そこに作戦から外された水島が、多くの船を引き連れ相模湾にやってきてゴジラを引き上げることに成功します。

しかし、やはり減圧にも耐えたゴジラは猛威を振るいますが、敷島がゴジラの口に震電ごと特攻し、ゴジラを倒します。

自爆に見えた特攻でしたが、橘は整備にあたり脱出装置を作っており、敷島は特攻の直前で無事脱出していました。

作戦終了後、敷島の元へ典子が生きていて病院にいるという電報が入り敷島と典子は再会を喜ぶのでした。



『ゴジラ−1.0』考察

初代『ゴジラ』との比較

これまで国内での実写作品では29本の映画化公開されてきた『ゴジラ』。

今回公開された『ゴジラ−1.0』は、1954年に公開された初代『ゴジラ』との類似点が多くみられます。

ビキニ環礁での核実験

『ゴジラ−1.0』ではビキニ環礁での核実験がきっかけでゴジラが誕生していますが、この核実験は実際に1946年から58年から行われたもので、第五福竜丸という船の乗組員全員が被ばくてししまうという事件がありました。

初代『ゴジラ』でもビキニ岩礁の核実験がきっかけでゴジラが誕生しており、監督の本多猪四郎はゴジラを核や戦争のメタファーと位置付けています。

大戸島

大戸島は特攻隊のための整備基地として本作は登場していますが、実在しない架空の島です。

しかし、初代『ゴジラ』にも登場し、最初の大被害を与えています。

メッセージ性の違い

初代『ゴジラ』ではゴジラ襲来の危機に対して、芹沢博士が開発した「オキシジェン・デストロイヤー」によって倒します。

芹沢博士はオキシジェン・デストロイヤーは水爆に匹敵する兵器のため公開されれば、必ず戦争の兵器として利用されてしまうということを危惧していました。

核実験によって恐ろしいゴジラが誕生してしまったが、人間はそれをも超える兵器を手にすることができる恐ろしく愚かな存在でであるというメッセージが込められています。

どちらかと言えばマイナスのエネルギーに満ちた作品です。

『ゴジラ−1.0』では「生きていてこそ素晴らしい」というポジティブなメッセージが込められていました。

敷島が戦争から帰ってきたときに罵声を浴びせた橙子でしたが、典子と明子が生きていくことに全力で手を貸してくれます。

整備兵の橘は敷島に怒りをむき出しにしますが、最後には震電に脱出装置を付け、敷島が生きて帰ってほしいと願います。

そして何より、生き残った敷島は死んだと思われた典子に再会することが出来たのです。

個の力と団結の力

初代『ゴジラ』では芹沢博士が開発した「オキシジェン・デストロイヤー」がゴジラを倒し、いわゆる個の力でゴジラを倒したのに対し『ゴジラ−1.0』では「団結力」でゴジラを倒しました。

山崎貴監督はコロナ禍で政府が機能しない状態があったと語っています。軍ではなく「民間」の力でゴジラを倒したのもこの経験があったからであり、団結する力の強さを表現したかったのでしょう。

 

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