【2023年公開】年間ベスト映画

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10位:Pearl パール

(C)2022 ORIGIN PICTURE SHOW LLC. All Rights Reserved.

公開:2023年7月7日
監督:タイ・ウェスト

タイ・ウェスト監督、ミア・ゴス主演のホラー『X エックス』のシリーズ第2作で、1970年代が舞台だった『X エックス』の60年前を描く前日譚。『X エックス』に登場した極悪老婆パールの若き日を描き、夢見る少女だったパールがいかにしてシリアルキラーへと変貌したかが明らかにされる。

『X エックス』はまあまあだなと思って観ていたのですが、今回公開された『Pearl パール』が完全に前作を補完していて、続編が前編を面白くさせるというのも珍しいなと思って10位にランクインしました。

前作で主人公マキシーンとパールの2役を演じたミア・ゴスが今作でも主演を務め、若かりし日のパールを演じてるほか、脚本と製作総指揮にも名を連ねています。

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9位:キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン

公開:2022年10月20日
監督:マーティン・スコセッシ

マーティン・スコセッシ監督がレオナルド・ディカプリオ、ロバート・デ・ニーロ、ジェシー・プレモンス、リリー・グラッドストーンら豪華キャストを迎え、実話を基に描いた西部劇サスペンス。

1920年代、オクラホマ州オーセージ郡。先住民であるオーセージ族は、石油の発掘によって一夜にして莫大な富を得た。その財産に目をつけた白人たちは彼らを巧みに操り、脅し、ついには殺人にまで手を染める。

Netflixオリジナル映画『ザ・キラー』もそうでしたが、出来ないのに謎の自信で何かを遂行しようとしていく男をなぜか人は夢中になってみてしまうのだと気づかされた1年でした。

8位:PERFECT DAYS

(C)2023 MASTER MIND Ltd.

公開:2023年12月22日
監督:ヴィム・ヴェンダース

ドイツの名匠ヴィム・ヴェンダースが、役所広司を主演に迎え、東京・渋谷でトイレの清掃員の男が送る日々の小さな揺らぎを描いたドラマ。

2023年・第76回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品され、役所が日本人俳優としては『誰も知らない』の柳楽優弥以来19年ぶり2人目となる男優賞を受賞。

一見人とのかかわりを避けてるような役所広司演じるトイレの清掃員・平山が人と関わることでいろんなことを感じ、影響を受けていくドラマで仕事ってなんだっけ?とか人との関りってなんだっけ?と、大切なことを思い出させてくれそうな物語でした。

 

 

7位:ジョン・ウィック コンセクエンス

(R), TM & (C)2023 Lions Gate Entertainment Inc. All Rights Reserved.

 

公開:2022年9月22日
監督:チャド・スタエルスキ

キアヌ・リーブスが伝説の殺し屋に扮した大ヒットアクション『ジョン・ウィック』シリーズの第4弾。

裏社会の掟を破り粛清の包囲網を逃れたジョン・ウィックは、裏社会の頂点に立つ組織・主席連合から自由になるべく立ちあがる。主席連合の若き高官グラモン侯爵は、これまで聖域としてジョンを守ってきたニューヨークのコンチネンタルホテルを爆破し、ジョンの旧友でもある盲目の暗殺者ケインをジョンのもとへ差し向ける。そんな中、ジョンが日本の友人シマヅに協力を求めるため、大阪のコンチネンタルホテルに現れる。

第4弾……そろそろお腹いっぱいとなるどころか、面白さや独特な世界観は加速していく一方で、もう続編が観たいと思ってしまうすごさ。
スピンオフドラマ『ザ・コンチネンタル:ジョン・ウィックの世界から』も公開され今後もますます『ジョン・ウィック』の世界は広がっていきそうです。

6位:エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス

(C)2022 Palouse Rights LLC. All Rights Reserved.

公開:2022年3月3日
監督:ダニエル・クワン ダニエル・シャイナート

第95回アカデミー賞では同年度最多の10部門11ノミネートを果たし、作品、監督、脚本、主演女優、助演男優、助演女優、編集の7部門を受賞しました。

カンフーとマルチバース(並行宇宙)の要素を掛け合わせ、生活に追われるごく普通の中年女性が、マルチバースを行き来し、カンフーマスターとなって世界を救うことになる姿を描いた異色アクションエンタテインメント。

『フェイブルマンズ』や『ザ・ホエール』もそうでしたが2023年は親の過ちを描いた作品が多く公開されました。

個性を主張する時代だからこそ子供の育て方もそれぞれで、間違える親もいるし挽回できる機会があってもいいのではないかという時代背景が見て取れますし、その中でも『エブエブ』は一つ明確な答えを提示しているもの面白いところです。

『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』をU-NEXTで視聴する

5位:TAR ター

(C)2022 FOCUS FEATURES LLC.

公開:2023年5月12日
監督:トッド・フィールド

『イン・ザ・ベッドルーム』『リトル・チルドレン』のトッド・フィールド監督が16年ぶりに手がけた長編作品で、ケイト・ブランシェットを主演に、天才的な才能を持った女性指揮者の苦悩を描いたドラマ。

Emmy(エミー賞)」「Grammy(グラミー賞)」「Oscar(オスカー)」「Tony(トニー賞)」の4大タイトルを獲得した者をそれぞれの頭文字をとって「EGOT(イーゴット)」呼ばれ、女性としてはじめて首席指揮者に任命されたリディア・ター。

天才的能力とたぐいまれなプロデュース力で、その地位を築いた彼女だったが、いまはマーラーの交響曲第5番の演奏と録音のプレッシャーと、新曲の創作に苦しんでいた。そんなある時、かつて彼女が指導した若手指揮者の訃報が入り、ある疑惑をかけられたターは追い詰められていきます。

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4位:ゴジラ−1.0

(C)2023 TOHO CO.,LTD.

公開:2023年11月3日
監督:山崎貴

日本が生んだ特撮怪獣映画の金字塔『ゴジラ』の生誕70周年記念作品で、日本で製作された実写のゴジラ映画としては通算30作目。『ALWAYS 三丁目の夕日』シリーズをはじめ『永遠の0』『寄生獣』など数々の話題作を生み出してきたヒットメーカーの山崎貴が監督・脚本・VFXを手がけています。

山崎監督は『ALWAYS 三丁目の夕日』を手掛けてきただけあって、戦後昭和を描かせたら右に出る者はいないでしょう。それにゴジラの相性がバッチリハマりこれまでの『ゴジラ』シリーズの中でもいちにを争う出来となっています。

3位:ファルコン・レイク

(C)2022 – CINEFRANCE STUDIOS / 9438-1043 QUEBEC INC. / ONZECINQ / PRODUCTIONS DU CHTIMI

公開:2023年8月25日
監督:シャルロット・ルボン

『ザ・ウォーク』『イヴ・サンローラン』などで知られるカナダ出身の俳優シャルロット・ルボンが長編初メガホンをとり、思春期の少年少女の忘れられないひと夏をつづった青春ドラマ。

フランスのバンドデシネ作家バスティアン・ビベスの「年上のひと」を原作に、16ミリフィルムならではの映像美で繊細に描き出しています。

もうすぐ14歳になるバスティアンは母の親友ルイーズのもとで夏を過ごすため、家族4人でケベックの湖畔にあるコテージへやって来る。ルイーズの娘である16歳のクロエと出会ったバスティアンは、大人びた雰囲気の彼女に恋心を抱く。クロエの気を引くため、幽霊が出るという湖へ泳ぎに行くバスティアンだったが……。

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2位:イニシェリン島の精霊

(C)2022 20th Century Studios. All Rights Reserved.

公開:2023年1月27日
監督:マーティン・マクドナー

『スリー・ビルボード』のマーティン・マクドナー監督が、1923年、アイルランドの小さな孤島イニシェリン島を舞台に描いた人間ドラマ。
住民全員が顔見知りのこの島で暮らすパードリックは、長年の友人コルムから絶縁を言い渡されてしまう。理由もわからないまま、妹や風変わりな隣人の力を借りて事態を解決しようとするが、コルムは頑なに彼を拒絶。ついには、これ以上関わろうとするなら自分の指を切り落とすと宣言する。
『スリー・ビルボード』もそうでしたが、考えれば考えるほどいろんな憶測が広がっていく奥深いドラマです。

1位:フェイブルマンズ

(C)2022 Universal Pictures. ALL RIGHTS RESERVED.

公開:2023年3月23日
監督:スティーブン・スピルバーグ

スティーブン・スピルバーグの自伝的作品で監督もスピルバーグ本人が務めています。「こういう経験をしたから僕は『ジョーズ』を撮ることが出来たのさ!」みたいな自己陶酔的な映画を想像してしまっていたし、それを自分で監督するってすごい自信だな、と勝手に思ってしまっていた自分に反省。

そうではなくて映画監督になるまでの自分を描きながらも、亡き母親に対するある想いが込められた映画でした。

それは映画監督であるスピルバーグだからこそ自分自身で監督しなければならなかったし、映画を撮ることでしかその想いに対する答えというのは出なかったのかもしれないなと想像してしまいました。

さらにそれを観客に面白いと思わせてしまうのは本当にすごい監督なんだなと痛感しました。

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