『シビル・ウォー アメリカ最後の日』あらすじと解説(ネタバレあり) 政治的に真逆なカルフォルニアとテキサスが同盟を組んでいるという状況

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『エクス・マキナ』『MEN 同じ顔の男たち』のアレックス・ガーランドが監督・脚本を手がけ、内戦の勃発により戦場と化した近未来のアメリカを舞台に、最前線を取材するジャーナリストたちを主人公に圧倒的没入感で描いたアクションスリラー。

出演は『パワー・オブ・ザ・ドッグ』のキルステン・ダンスト、テレビドラマ『ナルコス』のワグネル・モウラ、『DUNE デューン 砂の惑星』のスティーブン・マッキンリー・ヘンダーソン、『エイリアン ロムルス』のケイリー・スピーニー。



『シビル・ウォー アメリカ最後の日』作品概要


公開日(日本):2024年10月4日

監督:アレックス・ガーランド

キャスト
リー・スミス(キルステン・ダンスト)
ジョエル(ワグネル・モウラ)
ジェシー・カレン(ケイリー・スピーニー)
サミー(スティーブン・マッキンリー・ヘンダーソン)
アニャ(ソノヤ・ミズノ)
大統領(ニック・オファーマン)
兵士(ジェシー・プレモンス)

『シビル・ウォー アメリカ最後の日』あらすじと解説

連邦政府から19の州が離脱し、テキサス・カリフォルニア同盟の西部勢力と政府軍による内戦が勃発したアメリカ合衆国。

「我々は歴史的勝利に近づいている」

大統領は画面越しに力強く演説するも、西部勢力が優勢で政府軍は敗戦濃厚だ。

すでに14カ月もの間取材を受けていない大統領を取材をするため、戦場カメラマンのリーと記者のジョエル、さらにリーの恩師であるベテラン記者のサミーとリーに憧れを抱く新人カメラマンのジェシーはワシントンD.Cへ向かうためニューヨークを出発する。

なぜ内戦が勃発したのか?

4人は車内で大統領への質問を想定する。

「3期目の任期中に後悔したことは?」

「FBIを解散させてことは懸命だったか?」

「アメリカ市民に空爆したことをどのように考えているか?」

アメリカの大統領の任期は2期8年までと憲法で決まっていて、3期目の任期を迎えているという大統領は自分の都合のいいようにルールを変えてしまったのだと考えられる。

FBIを解散させるということは三権分立のバランスが崩れ、大統領に権力が集中してしまっていて、市民を空爆をしてもそれを取り締まる機関が存在しな状況だ。

テキサスとカルフォルニアが同盟を組んでいる

テキサスというと保守的で共和党の支持者が多く住んでいることで知られる州だ。

一方でカルフォルニアはリベラルで民主党の支持者が多い州として知られ、二つの州は政治的には真逆の州だ。

また、大統領は赤いネクタイをしていることから共和党の大統領だと考えられ、「2期目のあとは3期目がある」と発言をしたドナルド・トランプをモデルとしている。

現在アメリカを分断する要因は民主党(リベラル)VS共和党(保守)と考えるのが容易だが、同盟を組んでいるのはリベラルを代表するカリフォルニアと保守を代表するテキサス。

映画の中で明確に内戦の理由は描かれていませんが、この二つの州が同盟を組むほど、大統領によるファシズムが横行していると考えられます。

効力を失ったアメリカドル

給油のためにガソリンスタンドに寄った4人だったが、ガソリンスタンドは武装した男たちが占拠している。

アメリカドルが効力を失っていて、カナダドルで支払いをして給油を済ませると、武装した男たちが”略奪者”と呼ぶ男たちを血まみれにして吊るし上げていることを知る。

リーは悲惨な状況を目の前にしながらも淡々と取材をし写真を撮るが、ジェシーは恐怖から何もできず後悔する。

翌日、民間人と武装勢力の抗争に密着した4人。

ジェシーは銃撃戦の様子を写真に収めることに成功し、リーもその実力を認める。

誰もが何のために戦っているのかわからない状況

避難キャンプで一夜を明かした後、4人は内戦を感じさせない奇妙な街に立ち寄る。

トワイライトゾーンと呼ばれるその街は、家や店が崩壊せずに残っていて、人々も何事もないように暮らして商売をしている。

聞くところによると「内戦に関与しないようにしている」というのだ。

さらに廃墟と化した観光地を横切ろうとしたところ、4人の車は「PRESS」という文字をデカデカと掲げているにも関わらずスナイパーに狙われてしまう。

味方らしき兵士に「誰に狙われているのか?」と問うと「狙われているから、こちらも相手を狙うだけ」と誰が誰と何のために戦っているのかもわからない状況だ。

4人は廃墟を抜け出すと、顔なじみの中国人の記者仲間のトニーとボハイに出くわす。

しかし、大量の民間人の遺体を処理する兵士に捕まってしまう。

「お前は、どの種類のアメリカ人だ?」

と問い詰められ、香港人と答えたトニーとボハイは射殺されてしまい、4人も絶体絶命のピンチに陥るがサミーの転機により危機を脱する。

兵士はただの人種差別主義者であり、民間人の遺体の山は黒人やアジア人であふれかえっている。

政府軍か西部勢力かもわからず、混沌とした状況を利用して気に入らない人種を殺しているのだ。

サミーは腹を撃たれてしまい、西部勢力の拠点であるシャーロッツビルに到着すると絶命してしまう。

4人はシャーロッツビルの兵士から、政府軍が降伏したことを知り、スクープを取り逃したことに落胆する。

しかし大統領はまだ僅かな残党とともにD.Cにとどまっており、4人は西部勢力の後を追い兵士たちとともに議事堂に足を踏み入れる。

短い日数ながら強烈な経験をしたジェシーは懸命に兵士の後を追い、次々と決定的瞬間をカメラに収めていく。

一方で長年熾烈な戦場に身を置いてきたリーは、PTSDでうまく動くことが出来ない。

調子づいたジェシーは銃撃戦の真っただ中に身を出してしまい、それをかばったリーは銃弾を受け死んでしまう。

ついに西部勢力は大統領を追い詰め射殺する。

ジョエルは最期の一言「私を殺させるな」というインタビューに成功し、ジェシーもその様子をカメラに収めるのだった。

リーからジェシーへの継承

ガソリンスタンドで武装した男たちが血まみれの男を拷問する場面で、何もできないジェシーに「記録に徹するのが仕事だ」と言い放ちジェシーはリーの背中を必死で追いかける。

序盤でジェシーは「私が撃たれたら写真に収めるか?」とリーに尋ねる。

何気ない質問だが仲間の死でも淡々と記録として残せるのかという重要な質問だ。

この質問の答えとしてリーはサミーの遺体の写真を削除する。

一方でジェシーは議事堂内で身を挺して銃撃からかばってくれたリーの死に様をカメラに収める。

ジェシーは見事に成長しリーの意志を受け継いだに見えるが、ジェシーが成長するということは過酷な戦場が無くならないということだ。

ジャーナリストへのリスペクト

戦闘を描くうえで手持ちカメラを使い、個人の視点からの映像が使われていることで、状況は目まぐるしく変化させることが可能になり、まるで戦場にいるような臨場感を味わうことが出来る。

銃撃の音もすさまじく、つい耳を塞ぎたくなるほどだ。

さらにリーやジェシーが撮ったであろう写真が、シーンのところどころで使われることで、過酷な戦場で自らの危険をかえりみないジャーナリストの勇気が歴史の証人になるのだと思わせてくれる。

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