『スパイダーマン アクロス・ザ・スパイダーバース』あらすじと解説(ネタバレあり)

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『スパイダーマン アクロス・ザ・スパイダーバース』作品概要


公開日(日本):2023年6月16日

監督:ホアキン・ドス・サントス/ケンプ・パワーズ /ジャスティン・K・トンプソン

キャスト
マイルス・モラレス/スパイダーマン(シャメイク・ムーア)
グウェン・ステイシー/スパイダー・グウェン(ヘイリー・スタインフェルド)

ジェフ・デイヴィス(ブライアン・タイリー・ヘンリー)
リオ・モラレス(ルナ・ローレン・ベレス)
ピーター・B・パーカー/スパイダーマン(ジェイク・ジョンソン)
スポット(ジェイソン・シュワルツマン)
ジェシカ・ドリュー/スパイダーウーマン(イッサ・レイ)
パヴィトル・プラパカール/スパイダーマン・インディア(カラン・ソーニ)

『スパイダーマン アクロス・ザ・スパイダーバース』あらすじと解説

孤立するグウェン

マイルス・モラレスのいる次元から無事に元の次元に戻ったグウェン・ステイシーは、スパイダーウーマンとしての活動はするものの、自分の正体を知らない警官の父親は、スパイダーウーマンを逮捕するため躍起になっています。

グウェンの次元のピーター・パーカーは死んでいて、グウェンの父はスパイダーウーマンがピーターを殺したと勘違いしているのです。

そんな中、別次元から“羊皮紙のヴァルチャー”が現れ苦戦を強いられます。

そこに別次元からミゲル・オハラ(スパイダーマン2099)と妊娠中のジェシカ・ドリュー(スパイダーウーマン)が現れ、ヴァルチャーを倒します。

駆け付けた父に自分の正体を打ち明けるグウェンでしたが、父は警察官としての使命を全うするため、グウェンを逮捕しようとします。

ジェシカはグウェンの実力を気に入りチームに誘い、グウェンはこの次元を去ることになります。

マイルスに逆恨みするヴィラン”スポット”

一方でマイルスはスパイダーマンとしての活動が忙しく、進路相談の面談には遅刻し両親ともうまくコミュニケーションが取れていません。

そんな中マイルスの前にスポットが現れます。

スポットはかつてキングピンのもとで加速装置の研究をしていましたが、マイルスが加速装置を破壊したことで事故が起こり、体中にポータルが開いてしまいました。

スポットはこの事故を逆恨みしマイルスに復讐しようとしています。

戦いの中、マイルスはスポットが作ったポータルの中にスポット自身を閉じ込めることに成功します。しかしスポットはポータルの中から様々な次元へ行けることを発見します。

『ヴェノム』からチェンさんがカメオ出演

スポットがポータルを覗くと、別次元に移動することができます。レゴ世界ではJ・ジョナ・ジェイムソンが、『ヴェノム』(2018)の世界からは売店の店員チェンさんが登場します。

強気な性格は相変わらずで突然現れたスポットにも驚くことなく対峙しています。

グウェンは次元に異常がないか見回りをするなか、マイルスの次元にもやってきます。他人に干渉するのは禁止されていますが、こっそりマイルスに会いマイルスの両親にも挨拶をします。

そんな中スポットの存在に気づき、チームに報告。スポットが向かうムンバッタンの次元へ向かいます。チームへの参加を断られたマイルスも無理やり付いていきます。

ムンバッタンではスパイダーマン・インディアとしてパヴィトル・プラパカールが活躍しています。グウェンやジェシカにホービー・ブラウン(スパイダー・パンク)も加わりチームでスポット追います。

スポットは加速装置の中に入ると力を増すことができるため、ムンバッタンでのアルケミストを目指します。チームはそれを阻止しようとしますがスポットを止めることができず町は崩壊してしまいます。

パヴィトルは自分の恋人と恋人の父であり警察署長のどちらかしか助けられないという選択に迫られますが、マイルスが駆け付け、2人とも助けることに成功します。

カノン・イベントを守る組織”スパイダー・ソサエティ”

マイルスたちはミゲルが設立した組織スパイダー・ソサエティに向かいます。

スパイダー・ソサエティではたくさんの次元のスパイダーマンが集まり、カノン(正しい次元の流れ)を守っています。

ドナルド・グローヴァーがカメオ出演

『スパイダーマン:ホームカミング』(2017)にアーロン・デイヴィスとして出演したドナルド・グローヴァーがカメオ出演しています。

『ホームカミング』ではプラウラーになることはありませんでしたが、プラウラーの衣装を着ており、次元を超えたためソサイエティに捕まってしまっています。

そこにはマイルスのかつての師であり、父親になったピーター・B・パーカーもいます。マイルスとピーターは再会を喜びます。

ムンバッタンでマイルスがパドヴィルの恋人と警察署長を救ったのは問題でした。どの次元のスパイダーマンにも大切な人を守れずに亡くしてしまうというのはカノン・イベント(正しい次元の流れ)であり、それを防ぐとその次元は崩壊してしまうのです。

実写版スパイダーマンが登場

ミゲルがカノン・イベントを説明する場面では、実写版スパイダーマンが登場しています。

トビー・マグワイア版スパイダーマンからは、ベンおじさんが亡くなるシーン。

アンドリュー・ガーフィールド版スパイダーマンからは、グウェンの父親が亡くなる場面が登場しました。

ムンバッタンが崩壊したのはスポットのせいではなく、マイルスがカノン・イベントを妨害してしまったことで起こっていたのです。

マイルスは自分の父親が間もなく警察署長になろうとしていることを思い出し、助けるために元の次元に帰ろうとしますが、ミゲルは全スパイダーマンにマイルスを止めるよう命令します。

そもそもマイルスはスポットの実験により、別次元から来たクモに咬まれたことでスパイダーマンになっていました。ミゲルにとってマイルスはカノンを乱す邪魔な存在なのです。

マイルスはスパイダーマンたちからの妨害から逃れ、DNAを解析することで元の次元に帰してくれる装置を使って元の次元に帰ります。

しかし元の次元に帰ると父は亡くなっており、代わりにアーロン叔父さんが生きています。マイルスは元の次元ではなく自分を咬んだ別次元のクモの次元に帰されしまってたのです。

ピーター・パーカーは死に、マイルスもスパイダーマンになっていないので、この次元は荒廃しています。の次元のマイルスはプラウラーになっていました。

シニスター・シックスが暴れている

マイルスがアーロン叔父さんに捕まるシーンではラジオからシニスター・シックスが暴れているというニュースが流れています。

シニスター・シックスはドクター・オクトパス、ミステリオ、エレクトロ、クレイブン・ザ・ハンター、サンドマン、ヴァルチャーの6人から成るヴィランチームで、やはりスパイダーマンがいなければ、街の治安は守られていないようです。

グウェンはソサエティの規律に反し、マイルスを助けることを決意します。かつての仲間であるピーター・B・パーカー、スパイダーマン・ノワール、ペニー・パーカー、スパイダーハムを集めマイルスの元へ向かいます。

まさかの前後編『スパイダーマン:ビヨンド・ザ・スパイダーバース』へ続く

『スパイダーマン アクロス・ザ・スパイダーバース』はグウェンがスパイダーマンたちを集結したところでまさかの終了。

今作は前編で2024年に公開が予定されている『スパイダーマン:ビヨンド・ザ・スパイダーバース』へと続くようです。

プロモーションでは本作が前後編に分かれていることには言及していなかったため驚いた方も多かったと思います。

『ホワット・イフ…?』のパンフレットが公開日に発売

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)でも『スパイダーバース』シリーズと同じように”別次元”の世界観を描いた物語が進行しています。

『ホワット・イフ…?』は、ディズニープラスで公開された別次元の世界観を象徴するドラマです。

『スパイダーバース』シリーズの権利はソニー・ピクチャーズ、MCUの権利はディズニーと同じマーベルでも映画となると別物です。

しかし、本作の公開日とあわせて劇場には『ホワット・イフ…?』のパンフレットが発売されていました。

これまで『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』の公開にあわせて『ワンダヴィジョン』のパンフレットが発売されたりと、MCUシリーズでは劇場公開作品にリンクするドラマのパンフレットが発売されてきました。

トム・ホランド演じるスパイダーマンがMCUに登場したように、今後MCUと『スパイダーバース』シリーズのコラボが見られるということでしょうか?今後の展開に注目です。

 


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