1981年、”ジョージ・ルーカス”と”フィリップ・カウマン”の原案をもとに”スティーヴン・スピルバーグ”が監督を務め公開された『レイダース 失われたアーク《聖櫃》』。
その後、期間を開けながらも『インディ・ジョーンズ』シリーズは3作の続編が公開され、2023年6月には『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』が公開されインディ・ジョーンズシリーズは幕を閉じました。
これまで公開されたシリーズ5作はどの順番で観ればいいのか?公開順に振り返っていければと思います。
『インディ・ジョーンズ』シリーズ 振り返り
レイダース 失われたアーク《聖櫃》(1981年公開)
ジョージ・ルーカスが『スター・ウォーズ/新たなる野望』(1977年)と同時に温めていた企画で、スティーヴン・スピルバーグは『未知との遭遇』(1977年)を撮り終えたところでした。
スピルバーグは「ジェームズ・ボンド映画を撮りたい」というアクション映画への意欲をみせていたこともあり、ルーカスが監督の打診をしたことから本格的に企画が始動します。
シリーズ第1作目は意外にもタイトルに『インディ・ジョーンズ~』とは付いていません。
主人公の”インディ・ジョーンズ”は、クリント・イーストウッド、三船敏郎、ジェームズ・ボンドからインスピレーションを受けています。
舞台は1936年、第2次世界大戦が始まる前。
マーシャル大学の考古学教授“インディアナ・ジョーンズ”(ハリソン・フォード)のもとに、アメリカ陸軍情報部がやってきます。
ナチス・ドイツがモーセの十戒の石板を収めた【アーク《聖櫃》】を探していて、さらにインディの師匠である”アブナー・レイヴンウッド”も関わっている。【アーク】がナチスの手に渡れば、世界を脅かすパワーを手にするかもしれないと。
【アーク】はエジプト人がエルサレムを襲った時に盗み出し、【タニス】という伝説の都市に収められますが、その後エジプトは砂嵐に埋もれてしまい、現在ではタニスがどこにあったのかということはわかっていません。
そこでインディはアークを手に入れるカギとなる【ラーの杖飾りのメダル】を持っているレイヴンウッドに会うために、ネパールへと飛びますが、レイヴンウッドは亡くなっていて、かつてインディと恋仲にありレイヴンウッドの娘であるマリオン(カレン・アレン)と再会します。
ナチスの妨害にあいながらもメダルを手に入れたインディとマリオンはカイロに向かいますが、その後もナチスとやり合いながら、アークの秘密に迫っていきます。
シリーズ第一作目から、『クリスタル・スカルの王国』『運命のダイヤル』に登場するマリオンやサラー(ジョン・リス=デイヴィス)が登場しています。
インディ・ジョーンズ 魔宮の伝説(1984年)
シリーズ2作目となる『魔宮の伝説』の公開は、前作から3年後ながら、時系列的には『レイダース 失われたアーク』の1年前、1935年の物語です。
『魔宮の伝説』では、シリーズお馴染みのマリオン、サラーは登場しませんが、インディの助手を務める少年は”ショート・ラウンド”は子役時代の”キー・ホイ・クァン”。
“キー・ホイ・クァン”は『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』(2023年)で俳優としてカムバック。アカデミー賞助演男優賞に輝き、ハリソン・フォードとの再会も話題になりました。
上海で大清国初代皇帝【ヌルハチの遺骨】を巡るトラブルに巻き込まれたインディは、ナイトクラブの歌手”ウィリー”(ケイト・キャプショー)と助手の少年”ショート・ラウンド”(キー・ホイ・クァン)とともに命からがら飛行機で上海から脱出。しかし上海マフィアの追手と争ううちに、飛行機はインドの奥地へ墜落してしまう。
3人が到着したインドの小さな村ではシヴァ神の石とされ富と豊作の象徴である【サンカラ・ストーン】が盗まれ、飢餓状態にありました。
石を盗んだのは邪神カリを崇める【サギー教】を復活させた”モラ・ラム”(アムリッシュ・プリ)。【サギー教】は【サンカラ・ストーン】だけでなく村から子供も誘拐して奴隷にしています。
インディは【サギー教】から【サンカラ・ストーン】と子供たちを取り戻すべく、バンコット宮殿へと向かいます。
誰しも1度は観たことのある【トロッコ・チェイス】や【大量の気味の悪い虫のシーン】などおなじみのシーンがあるのは本作です。
『インディ・ジョーンズ 魔宮の伝説』をPrime Videoで視聴する
インディ・ジョーンズ 最後の聖戦(1989年)
『魔宮の伝説』から5年後の1989年公開。
時代設定は1938年と『レイダース』から2年後で、間もなく第2次世界大戦が始まろうとしているころです。
インディの父親が登場していますが、『インディ・ジョーンズ』シリーズがそもそも「ジェームズ・ボンド」映画を撮りたいというスピルバーグの野心から始まっていることもあり、父親は初代ジェームズ・ボンド”ショーン・コネリー”が演じています。
また、12歳のインディを今は亡き”リヴァー・フェニックス”が演じています。
1912年、ボーイスカウトで12歳のインディは【コロナドの十字架】を盗掘する男たちに遭遇。博物館に収めるべき考えるインディは、男たちから十字架を奪うが、最終的に奪い返されてしまう。
26年後、大学で教鞭をとるインディの元へ”ウォルター・ドノヴァン”(ジュリアン・グロバー)が、イエス・キリストの血を受けた【聖杯】の在りかが示された石板を持ってくる。
聖杯に注いだ水を飲むと永遠の命を得られるとされてる。
石板は半分が欠けていて、ドノヴァンはその専門家であるインディの父に捜索を依頼していましたが、父はヴェネチアで行方不明となってしまってた。
インディは父が書き残した【聖杯日誌】を手掛かりに、ベネチアに向かい、父の助手である”エルザ・シュナイダー”(アリソン・ドゥーディ)とともに聖杯を探すことになります。
しかし【十字剣兄弟団】を名乗る謎の集団や、ナチスの邪魔も入り、物語は二転三転していきます。
インディ・ジョーンズ クリスタル・スカルの王国(2008年)
『最後の聖戦』から実に19年後の2008年に公開。
物語は1957年。冷戦下ということもあり、ナチスではなくソ連が敵として暗躍しています。
インディはネバダ州の核実験施設で、イリーナ・スパルコ(ケイト・ブランシェット)率いるソ連の兵士たちに相棒の”ジョージ・マクヘイル”(レイ・ウィンストン)とともに捕まってしまう。
イリーナはこの施設の倉庫にあるエイリアンのミイラを探していてインディにそれを探すように命じます。
大学に戻ったインディでしたが、相棒のジョージがソ連のスパイだったことが発覚。インディもソ連のジョージとつるんでいたことで大学をクビになってしまいます。
そこに”マット・ウィリアムス”(シャイア・ラブーフ)が現れ、インディの親友である”ハロルド・オックスリー”(ジョン・ハート)を探してほしいとメッセージを渡してきます。
そのメッセージの依頼主は『レイダース』に登場したマリオンで、インディはマリオンと結婚寸前に逃げ出していましたが、マリオンはインディとの子供を産んでおり、その息子がマットという設定。
行方不明になったハロルドは、インディの代わりに父親としてマットを育てていたのです。
メッセージによれば、オックスリーはペルーで【クリスタル・スカル】を発見しますが、アケトーと呼ばれる神殿にスカルを戻さなければならないと言っています。
インディはオックスを探すためマットとともにペルーへ飛びますが、クリスタルをアケトーに戻すと超能力を得ることができるとされ、それを狙うイリーナたちがインディの前に立ちはだかります。
インディ・ジョーンズと運命のダイヤル(2023年)
『クリスタル・スカルの王国』から15年。”インディ・ジョーンズ”を演じる”ハリソン・フォード”は80歳。
ついに『インディ・ジョーンズ』シリーズは最終作を迎えます。
スピルバーグは監督ではなく、ジョージ・ルーカスとともに制作総指揮にまわり、監督には”ジェームズ・マンゴールド”が担当。
ジェームズ・マンゴールドと言えば、年老いたウルヴァリンの晩年を描いた『LOGAN/ローガン』で哀愁たっぷりにかつ「ヒーローの最期」を誰もが納得する形で描き切り、まさに本作の監督にピッタリと言えます。
もちろん過去の4作品を全て観ておいたほうがいいですが、1作目『レイダース』、4作目『クリスタル・スカルの王国』は観ておかないと、インディと家族の関係がわからないだけでなく、ラストシーンも意味が分からなくなってしまいます。
物語は第二次世界大戦中の1944年。インディは”バジル・ショウ”(トビー・ジョーンズ)とともにナチス・ドイツが盗み出した【ロンギヌスの槍】を手に入れようとしていたが、ロンギヌスの槍は偽物で、偶然【運命のダイヤル(アンティキティラ)】を見つける。
ナチスの科学者”ユルゲン・フォラー”(マッツ・ミケルセン)はインディの前に立ちはだかるもインディとバジルはフォラーを返り討ちにします。
25年後の1969年。ベトナム戦争が起こり、アポロ11号は人類初の月面着陸を果たします。
年老いたインディは70歳となり、大学教授としても定年を迎える。マリオンとはうまくいかず離婚寸前で、息子のマットはベトナム戦争で亡くなってしまっている。
そんな中、バジルの娘である“ヘレナ・ショウ”(フィービー・ウォーラー=ブリッジ)がインディの元へ【アンティキティラ】を求めにやってくる。
一方でフォラーは”シュミット”と名前を変え、NASAで働いていたが、第2次世界大戦に負けたのはヒトラーの失策で自分ならうまくやれると確信している。過去に戻ってやり直すため【アンティキティラ】を探しにインディの元へやっくる。
ヘレナの”テディ”(イーサン・イシドール)とともに【アンティキティラ】を売りさばこうとするヘレナでしたが、フォラーが追ってきていると知り、インディと協力するようになる。
【アンティキティラ】アリストテレスが作った時空の裂け目を見つけることができるダイヤルで、2つのパーツを揃えなければならない。
もう1つのパーツが【アリストテレスの墓】に眠っていると解読したインディは、その墓の在りかが記されている【グラフィコス】を手に入れるためエーゲ海に向かう。
エーゲ海では”レナルド”(アントニオ・バンデラス)の協力を得て、インディたちは【グラフィコス】を手に入れる。
【アリストテレスの墓】はシチリアにあり、もう1つのパーツを入手するも【アンティキティラ】はフォラーの手に渡ってしまう。
しかし、フォラーやインディたちがタイムスリップした先はアリストテレスが生きている紀元前212年のシラクサ。そもそも【アンティキティラ】は戦争に勝つために未来人を呼び出すためアリストテレスが作ったものだった。
インディは考古学者として憧れた時代に残ろうとしますが、ヘレナが無理やり現代へ連れて帰ります。
現代に戻るとヘレナの計らいでマリオンがインディの元へ戻ってきて物語は幕を閉じます。
『インディ・ジョーンズ』シリーズの視聴方法
『インディ・ジョーンズ』シリーズは、第1作『レイダース』から第4作『クリスタル・スカルの王国』まで、U-NEXT(ユーネクスト)で視聴することができます。※2023年7月現在
月額料金は2,189円ですが、毎月U-NEXT内で使える1,200円分のポイントをもらうことができるので、実質989円で映画を楽しむことができます。
ポイントは映画館のチケット引き換えクーポンと引き換えることができるので、新作も過去作も観たいという人にはもってこいです。
31日以内であれば解約すれば料金はかからないので、ぜひ試してください。