
(C)2019 WBEI and c&TM DC Comics
公開日(日本):2020年3月20日
監督:キャシー・ヤン
キャスト:
ハーレイ・クイン(マーゴット・ロビー)
ヘレナ・ベルティネリ/ハントレス(メアリー・エリザベス・ウィンステッド)
ダイナ・ランス/ブラックキャナリー(ジャーニー・スモレット=ベル)
レニー・モントーヤ(ロージー・ペレス)
ビクター・ザーズ(クリス・メッシーナ)
カサンドラ・ケイン(エラ・ジェイ・バスコ)
ローマン・シオニス/ブラックマスク(ユアン・マクレガー)
『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY』あらすじ
自己紹介※本人談
本名“ハーレイ・クインゼル”。
生まれてすぐにビール代のかわりに売られてしまい、その後も虐待的な親の元で育ち、捨てられても捨てられても戻ってくるということを繰り返していました。
やがてハーレイは施設に入り、シスターに育てられます。
人並みに恋愛を経験し大学で博士号を取り、精神科医になったハーレイ。
そこでゴッサムシティを支配する悪のカリスマ“ジョーカー”に出会い、2人は恋人になります。
ジョーカーと過ごす日々は刺激的でしたが、ハーレイはほとんどジョーカーの金魚のフンのようなものでした。
そんなある日、ハーレイはエース・ケミカル工場の薬品のタンクにジョーカーに突き落とされ、心身ともに変身を遂げます。
ジョーカーとの破局
ジョーカーと過ごす日々もつかの間、破局を迎えます。
傷心のハーレイは髪をバッサリと切り、寂しさを埋めるためハイエナの“ブルース”を飼い始めます。

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クラブでは浴びるほど酒を飲み、トラブルを起こしまくります。
そんな中、クラブのオーナーである“ローマン・シニオス(ブラック・マスク)”が現れます。
ハーレイがトラブルを起こし、両足をへし折った男はローマンの運転手でした。
しかし、ローマンはまだハーレイがジョーカーの恋人だと思っているため、ハーレイを責めることはしませんでした。
周囲の人間たちも陰ではハーレイのことを「ジョーカーがいなければなにもできない」と言っていて、ハーレイはそのことに気づいていました。
苦労人の女刑事レニ・モントーヤ
陰口に嫌気がさしていたハーレイは、酔っていたこともあり、ジョーカーとの思い出を破壊することを思いつきます。
トラックの運転手が立小便をしているすきにトラックを奪い、エース・ケミカル工場に突っ込ませ爆破してしまいます。
そんな悪事をハーレイの仕業だと勘づいたのは女刑事“レニ・モントーヤ”です。
彼女は数々の事件を解決しながらも手柄を同僚に奪われ、昇進できずにいました。
レニは現場に落ちていたハーレイの首飾りから、ハーレイはジョーカーと破局していると判断。
ジョーカーに守られていてこれまで手出しができませんでしたが、やっと逮捕ができると喜びます。
ハーレイとジョーカーが破局した噂はあっという間に広間り、ハーレイのもとにはこれまで恨みを我慢していた悪党たちが押し寄せることになります。
ハーレイを追い回すもゴミ箱に突っ込んでしまい、あきらめたレニが署に戻ると、スリの常習犯“カサンドラ・ケイン”が捕まっていました。
カサンドラは両親からネグレクトを受けながらも、手先の器用さを活かし万引きをして生活をしています。
レニはそんなカサンドラを心配しますが「臭い」と一蹴されてしまいます。
エース・ケミカル工場爆破の4分前――
レニはある4人の一家が殺害された事件を調べていました。
犯人は被害者が苦しんで死ぬようにボウガンで殺していたのです。
その事件のことを署長に話すと、その事件にはシニオスがかかわっているから手を引けと言われてしまいます。
シニオスは金持ちがゆえ、ゴッサムシティの権力者と繋がっていて警察は手を出せずにいたのです。
署長との話が終わると電話が鳴ります。
「カサンドラ・ケインがダイヤモンドを持っているから保護して!」
一方でハーレイは、ド派手にデコレーションしたグレネードランチャーをもって単身警察署に乗り込んでいました。

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囚われの歌姫ブラック・キャナリー
物語は1週間前に戻ります。
シニオスのクラブで歌手として働く“ブラック・キャナリー”
その実力は歌声の振動でグラスを割ってしまうほどです。
歌い終わったキャナリーがバーカウンターに向かうと、ハーレイが酔いつぶれていて「ジョーカーと破局した」と泣きついてきます。
しかし、そんなことに興味のないキャナリーは相手にせず立ち去ります。
仕事が終わり店を出ると、2人の男がハーレイに恨みを晴らすため車で連れ去ろうとしています。
見かねたキャナリーは2人をぼこぼこにしハーレイを助けます。
その様子を見ていたシニオスはキャナリーを護衛兼運転手に抜粋したのです。
ゴッサムを生き抜く万引き少女“カサンドラ・ケイン”
キャナリーがアパートに戻ると、同じアパートに住む少女“カサンドラ・ケイン”が階段に座り込んでいました。
里親がけんかをしていて家に入れずにいたのです。
キャナリーはそんなひどい環境で育つカサンドラが心配でした。
次の日の夜、シニオスはゴッサムのマフィアにある取引を申し出ますが、断られてしまいます。
さらに翌日、そのマフィアは家族もろとも顔の皮をはがれた状態の死体で発見されます。
シニオスはかつて虐殺したバーティネリー家の秘密口座のカギとなるダイヤモンドを探していました。
やっと見つかったという情報が入り、シニオスは部下の“ビクター・ザーズ”とキャナリーにそのダイヤを受け取りに行くよう命じます。
ビクターはダイヤモンドを受け取りますが、周辺でスリをはたらいていたカサンドラが、中身も知らずそのダイヤを盗んでしまいます。
ビクターとキャナリーはカサンドラにダイヤを盗まれたことに気づきますが、カサンドラはすでに別のスリがで警察に連行されたところでした。
シニオスに捕まるハーレイ
レニをゴミ箱に突っ込ませ撒いた後、ハーレイは恨みを買う悪党たちに囲まれ捕まっていました。

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ジョーカーの後ろ盾がないハーレイをシニオスは躊躇なく殺そうします。
ハーレイは「わたしがダイヤを見つけてくる」とシニオスと取引し、ピンチを乗り切ります。
シニオスはカサンドラに懸賞をかけ、部下たちにも捕まえさせようとします。
それを知ったキャナリーはレニにカサンドラを助けるよう電話をします。
「カサンドラ・ケインがダイヤモンドを持っているから保護して!」
ハーレイ単身警察署へ
ここでハーレイがグレネードランチャーを持って警察署へ突入する場面につながります。
ハーレイは警官たちを華麗に倒し、囚人たちが収容される監房へ向かいます。

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ロックを破壊するとカサンドラの監房だけでなく、ハーレイに恨みを持つ囚人たちも檻から出てきてしまいます。
これまでの恨みを晴らすべく一斉にハーレイに襲い掛かるも、ハーレイはこれを返り討ちにしていきます。
そうしているうちにカサンドラは逃げ出し、シニオスの部下が後を追います。
ハーレイはこれをも倒し無事カサンドラを捕獲します。
ダイヤの行方は?
警察署から逃げ出したハーレイとカサンドラ。
そのあとをシニオスの部下が追いかけます。
逃げながらもカサンドラにダイヤの行方を聞き出そうとするハーレイでしたが、カサンドラは答えようとしません。
ハーレイはカサンドラを脅し無理やり答えを聞き出すと、カサンドラは「怖くなってダイヤを飲み込んでしまった」と言います。
ここからハーレイによる下剤作戦が始まります。
ハーレイは馴染みの中華屋の“ドク”を頼り、中華屋の2階に閉じこもりカサンドラに下剤を飲ませますが効果がありません。

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復讐を誓う殺し屋“ハントレス”
フードを被った女性がドクの中華屋を訪れます。
ヘレナ・バーティネリ(ハントレス)は、幼いころにマフィアに家族を殺されてしまいました。
一家が殺されるとき、ハントレスもその場にいましたが、マフィアの1人が情けをかけハントレスをこっそり引き取り育てたのです。
ハントレスは家族の仇をとるために鍛え、やっと復讐に動き出しました。
エース・ケミカル工場でおきたボウガンによる殺人事件はハントレスによるものでした。
思い出の遊園地
中華屋に隠れる2人のもとに追手がやってきます。
窓から手榴弾を投げ込まれ2人は吹き飛ばされてしまいます。
手榴弾を投げ返し追手は倒すもののハイエナのブルースの姿が見つかりません。
誰も知るはずののないハーレイの隠れ家がバレたことをドクに問いただすと、ドクはシニオスに密告したと明かしその場を去ってしまいます。
ハーレイはヤケになり、カサンドラを売ってしまおうとジョーカーとの思い出の遊園地にシニオスを呼びつけます。
キャナリーもカサンドラが遊園地に行くことを知りビクターとともに遊園地に向かいます。
キャナリーはレニにも遊園地に向かうようにメールを入れます。
しかし、このメールをビクターが見ており、シニオスに密告します。
シニオスはキャナリーの裏切りを知り涙しますが、ブラックマスクを手に取り遊園地に向かいます。
ハーレイはカサンドラを縛り付け、トイレに閉じ込めます。
そこにレニが到着しました。
レニは警察署での事件でクビになり、キャナリーからメールを受け取った時にはやけ酒でベロベロでした。
そんなレニをハーレイは簡単に倒します。
しかし、レニとの戦闘中ビクターとキャナリーが到着し、ビクターはハーレイの体を麻痺させてしまいます。
さらに、ハントレスも到着しビクターをボウガンで殺します。
外はビクターとその部下たちで埋め尽くされていました。
BIRDS OF PREY結成
ハーレイは集まったみんなに共闘を申し出ます。
ハーレイが遊園地に来た理由。
それはジョーカーが隠した大量の武器があるからでした。
しかし、あるはずの武器はすでにジョーカーが持ち出していて、なにも残っていませんでした。
ハーレイはハンマー、キャナリーはバット、ハントレスはボウガン、レニは銃、カサンドラは手榴弾を持ち、シニオスの軍団に立ち向かいます。
5人は敵を倒し出口に向かいますが多くの敵に囲まれていました。
さらに、スキを突かれカサンドラがシニオスに攫われてしまいます。
キャナリーは持ち前の歌声を使い一瞬で出口を囲む敵を蹴散らします。
ハーレイはキャナリーの歌声に乗りバイクで車で逃げるシニオスを追いかけます。
運転手を倒し車を止めると、シニオスはカサンドラを人質にとり車から降りてきました。
ハーレイはレニから預かった残弾が1発の銃でシニオスを狙いますが外れてしまいました。
カサンドラは突如ハーレイに指輪をつけていることを言い出します。
よく見るとそれは手榴弾のピンでした。
それに気づいたハーレイはシニオスを蹴り飛ばし、橋から落としシニオスだけ爆破させることに成功しました。
ラストシーン
シニオスを倒した5人はともに朝食をとることに。
そしてついに下剤の効果がカサンドラに現れます。
しかしハーレイはカサンドラを連れ、車で逃走します。
ハーレイはその金を使い会社を設立。
カサンドラもその会社で手伝いをすることになります。
そしてレニ、キャナリー、ハントレスは、独自に悪党を倒すチームを設立し、暗躍するのでした。
エンドロールの後で
エンドロールの後で、ハーレイがバットマンについて言及しようとしますが、明確な情報はなく映画は終了します。
『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY』感想
ここまで泣かず飛ばずのDCコミック原作の映画を救ったのは、女性監督“パティ・ジェンキンス”による『ワンダー・ウーマン』。
ストーリーは“ガル・ガドット”演じるワンダー・ウーマンは女性だけの島で育ち、大人になって初めて男性を見るところからスタートする。
これまで数多くの映画でセクシャルな役割として描かれてきた女性キャラクターでしたが、お色気シーンは一切なし。
むしろ“クリス・パイン”演じる男性キャラクター“スティーブ”に求められたようにも思えます。
『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY』も同様、女性監督“キャシーヤン”が監督を務めています。
『スーサイド・スクワッド』ではちょっと短めのTシャツを着たりとセクシーな表現が多かった“ハーレイ・クイン”も今回はセクシーシーンは封印。
ハーレイが時系列をバラバラにしゃべりたいようにしゃべるという物語形式で、これもとても「女性的」を意識したように思えます。
普通であればちょっと退屈になりそうな内容ですが、見せ方のセンスがとてもいい。
ハーレイが単独警察署に突入するシーンでは、ド派手なグレネードランチャーがとてもかわいく、弾が当たっても血が飛び散るのではなく、カラフルなラメが飛び散る。
遊園地でシニオスの軍団に囲まれたときには“ブラック・キャナリー”が突如声による超音波攻撃で(これは原作ファンは大満足)で窮地を突破。
原作ファンも満足させながら、知らない人でもおバカ映画として楽しめるようになっています。
それでいながらハーレイの元器械体操選手という設定を活かした華麗なアクションシーンが繰り広げられ、エンターテインメント作品として申し分ない内容です。
まさに女性監督が、女性的に映画を撮ってもこれだけ楽しいものになると証明した作品だと思います。
そしてアメコミ映画ではお約束のエンドロールの後のシーン。
今回はバットマンに言及しようとし結局は何も情報がありませんでしたが、これだけ面白いものができヒットしたので、続編も期待できるかもしれません。