『フェラーリ』あらすじと感想(ネタバレあり)

※この記事にはプロモーションが含まれています。

Seacia Pavao / (C)2023 MOTO PICTURES, LLC. STX FINANCING, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.



『フェラーリ』作品概要


公開日(日本)2024年7月5

監督:マイケル・マン

キャスト
エンツォ・フェラーリ(アダム・ドライバー)
ラウラ・フェラーリ(ペネロペ・クルス)
リナ・ラルディ(シャイリーン・ウッドリー)
リンダ・クリスチャン(サラ・ガドン)

『フェラーリ』あらすじ

1957年――

設立から10年が経過したイタリアのフェラーリ社は、倒産の危機に陥っている。

イタリアのモデナに生まれたエンツォ・フェラーリは、妻のラウラとともにフェラーリ社を経営するが、ライバルのマセラティ社がフェラーリのスピード記録を抜き始めたため売り上げが落ちてきている。

前年の1956年に一人息子のディーノが病気によって亡くなってしまったことも関係し、エンツォとラウラの夫婦仲は冷めきっている。

さらにエンツォには戦時中に関係を持ったリナ・ラルディとの間に12歳の息子ピエロがいる。

リナにとってエンツォがピエロのことを息子と認知してくれないことが悩みの種となっている。

離婚することが出来ないカトリック

夫婦仲は冷めきっているのだから、早く離婚すればいいのでは?と感じた人も多いかもしれませんが、イタリアはカトリックの国。

エンツォやラウラが教会に通うシーンが描かれていますが、キリストの銅像などで豪華賢覧に飾られた教会はまさにお手本のようなカトリック教会。

カトリックでは1970年まで法制度としての離婚はなく、エンツォとラウラは運命共同体として生きていくしかなかったのです。

資金が豊富なフィアットやフォードやからの買収工作や私生活の問題によって危機を感じるエンツォは、社運をかけイタリア全土1000マイルを横断する公道レース【ミッレミリア】に参戦する。

ベテランのピエロ・タルフィ、エース格のピーター・コリンズ、さらに事故によって亡くなってしまったレーサーの代わりにチームに加わった若いアルフォンソ・デ・ポルターゴ。

マセラティにいいようにやられる3人にエンツォは「勝つために走れ、ブレーキは忘れろ」とはっぱをかける。

夫婦での経営に限界を感じたエンツォは、ラウラに持ち株を渡すように詰め寄る。

ラウラが提示した金額の小切手を「会社が安定するまで現金化しないこと」を約束し渡すも、万が一ラウラがそれを現金化してしまえば、フェラーリ社は破産してしまう。

そしてついに始まったミッレミリア――

ライバルのマセラティ社のドライバー、ジャン・ベーラとスターリング・モスは早々に事故でリタイヤしフェラーリ勢同士の戦いになるが、エンツォはドライバーの士気を下げまいとそれを伏せる。

若いポルターゴは初めてのコースに必死に喰らいつくも、石を踏み大事故を起こしてしまう。

結果としてピルロが優勝を果たすも、ポルターゴが起こした事故により、ポルターゴ本人はもちろん11人の死者を出してしまう。

死と隣り合わせのレーサーたち

ミッレミリアで優勝するピエロこそ81歳まで生きるが、ピーター・コリンズはミッレミリアの翌年のレースで26歳の若さで亡くなり、マセラティ社のジャン・ベーラは1959年のレースで事故死してしまいます。

当時のレーサーは現代よりも死と隣り合わせにありました。

さらにコースの左右に観衆がひしめく公道レースのミッレミリアは、少しのミスが大事故を起こす危険性があり、この事故をきっかけに永久に開催禁止になりました。

車に問題はなかったのか?と記者たちからのバッシングの的になってしまうエンツォ。

さらにラウラが小切手を現金化してしまう。

ラウラを問い詰めると小切手を現金化したのはエンツォが記者たちを手名付けるために必要だろうと用意したものだった。

しかしラウラは自分が死ぬまでピエロをフェラーリの後継ぎとして認知してほしくないと懇願する。

しかしエンツォはピエロをディーノの墓に連れて行き、フェラーリ家の息子として認知するのであった。

マイケル・マンの世界観と男の生きざま

「それが男としての責任だからだ」と言わんばかりにラストでエンツォはピエロを息子として迎え入れ、男の生きざまにふさわしい美談として描かれている。

しかしそこを美談として描いてしまうと「ピエロを息子として認知しないでほしい」と願ったラウラがあまりにもかわいそうだ。

ラウラはエンツォに現金を渡すさい、「条件」ではなく「願い」としてエンツォにお願いしたのにも関わらずだ。

しかし本作でエンツォ・フェラーリを演じるアダム・ドライバーは過去のどの出演作品よりもかっこよく見える。

思えば『ヒート』のロバート・デ・ニーロもアル・パチーノもめちゃくちゃかっこよく描かれているが、同じく女に振り回されていてよくよく考えると本当にかっこいいのか?と疑問に思う。

それがマイケル・マンのマジックなのかもしれない。

劇場で公開中の映画をお得に観る方法

動画配信サービス「U-NEXT」なら、スマホやテレビで好きな動画が楽しめるだけじゃなく、もらえるポイントを使って全国の劇場で上映されている映画もお得に楽しむことができます。

映画チケット引換クーポンは1枚1,500ポイントで発行可能。

無料トライアルに申し込むと新規登録特典として600ポイントがもらえるので、追加で900ポイントチャージすれば、一般料金の実質半額以下(一般料金1,900円(税込)とした場合)の負担で劇場映画を観ることができます。

映画の価格も値上がりしていて、3DやIMAXではなくても1本2000円するので、1500円相当のポイントで鑑賞できるのは非常にお得です。

無料トライアル終了後には毎月1,200円分のポイントをもらうことができるので、追加で300ポイントチャージすれば、実質300円の負担で毎月1本、劇場映画を観ることができます。

月額料金は2,189とほかの配信サービスと比べると高く感じてしまいますが、毎月もらえる1,200円分のポイントは上映中の映画だけではなくコミックや書籍にも使えるのがとても便利です。

映像作品も29万本とほかのサービスと比べ圧倒的に多く、過去の名作を視聴する場合にも「U-NEXT」でしか配信されていない作品が多くあります。

レンタルビデオ店の閉店が相次ぐ中、映画好きには最もお勧めしたい配信サービスです。

31日以内であれば解約すれば料金はかからないので、ぜひ試してください。



タイトルとURLをコピーしました