「マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)」の記念すべき第1作目として、2008年に公開された『アイアンマン』。
2019年にMCUフェーズ3が幕を閉じましたが、作品数は全23作に及びます。
どんな話か忘れてしまったけどもう一度観るのは正直しんどいという人や、まだ観ていないけどストーリーを把握したいという人に向けて、ネタバレありでストーリーを紹介していきます。
『アイアンマン』作品概要
公開日(日本):2008年9月27日
監督:ジョン・ファブロー
キャスト:
トニー・スターク:ロバート・ダウニー・Jr.
テレンス・ハワード:ローディテレンス・ハワード
オバディア・ステイン:ジェフ・ブリッジス
ペッパー・ポッツ:グウィネス・パルトロウ
ホー・インセン:ショーン・トーブ
ラザ:ファラン・タヒール
クリスティン:レスリー・ビブ
JARVIS(声):ポール・ベタニー
フィル・コールソン:クラーク・グレッグ
ニック・フューリー:サミュエル・L・ジャクソン
『アイアンマン』あらすじ
「スターク・インダストリーズ」のCEO “トニー・スターク”は、自らが開発したクラスターミサイル「ジェリコ」をお披露目するため“ジェーン・ローズ(通称:ローディ)”が指揮するアフガニスタンのアメリカ空軍を訪問します。
ジェリコのお披露目は成功するも、帰路の車内でテロリストに襲撃されてしまいます。トニーは車内から逃げ出すも、目の前には皮肉にもスターク・インダストリーズのロゴが刻まれたミサイルが降ってき、爆発に巻き込まれてしまうのでした。
トニーが目を覚ますとテロリストのアジトである洞窟に拉致されており、胸には車用のバッテリーにつながれた電磁石が埋め込ます。
洞窟には同じくテロリストに軟禁され、トニーの手術を執刀した物理学者“ホー・イーセン”がいます。
イーセンは、電磁石は体内に入り込んだミサイルの破片が心臓に達するのを防ぐための処置だと説明します。
テロリストの“ラザ”は、解放の条件として、所狭しと並んだスターク・インダストリーズのロゴが刻まれた武器の中から材料になるものを抜き出しジェリコを造るように強要します。
しかしトニーは、ジェリコを造るように見せかけて、インセンとともに車のバッテリーにつながずとも体内の破片をとどめておける動力炉「アーク・リクター」を造ります。さらにそれを動力源とするパワードスーツを開発し、テロリストと対峙し、見事脱出に成功します。
しかし、脱出の途中インセンは犠牲となってしまいます。砂漠に投げ出されパワードスーツは大破するものの、ローディに救助されアメリカに戻ったトニーはすぐさま記者会見を開き、兵器開発の中止を発表します。
「一度使えば勝負が決まる武器」の開発が平和への道だという信念を持っていましたが、自社の武器がテロリストに渡り平和を脅かす様を目の当たりにしたことで考えが変わったのです。
トニーは自宅に戻るとパワードスーツ「マーク2」開発に着手します。
スターク・インダストリーズのイベントに出席したスタークは、記者からテロリストが自社の武器使ってテロ活動をしていることを問い詰められます。
アフガニスタンの小さな村では、スタークを襲撃したテロリストたちが輸出をストップしたはずの武器を使って暴虐の限りを尽くしていました。
トニーはパワードスーツを着用しアフガニスタンへ向かうと、テロリスト一蹴し村を救い、秘書の“ペッパー・ポッツ”に次の武器の輸出先を密偵させます。
ペッパーは副社長の“オバディア・ステイン”がテロリストとつながっており、武器を不正輸出していることを突き止めます。
さらに、アフガニスタンでのスターク襲撃の黒幕が彼であることも知ってしまいます。
ペッパーはかねてからスタークがどのようにして洞窟から脱出したか聞き出そうと自身の周りをうろつき、戦略国土停補強配備局を名乗る“フィル・コールソン”とともにステイン逮捕に向かいます。
一方でステインは、自らもパワードスーツを開発しようとテン・リングスから砂漠で大破したパワードスーツを譲り受けていました。
しかし、動力源であるアーク・リクターの小型化は、スターク・インダストリーの科学者の力ではどうやっても開発できずにいました。そこでステインは体を麻痺させる兵器を使い、トニーの胸についているアーク・リクターを無理やり奪ってしまいます。
トニーは命からがらガレージに飾った旧アーク・リクターを装着し、パワードスーツでステインを追いかけます。
ペッパーとコールソン一行は一足先にスターク・インダストリーズに到着しますが、ステインはすでにパワードスーツに身を包んでおり、ペッパーらに襲い掛かります。
遅れてトニーも到着しステインと一騎打ちになり、周辺は一般人を巻き込み大騒動になってしまいます。
巨大なステインのパワードスーツに防戦一方のトニーでしたが、ペッパーにアーク・リクターの爆破を指示し見事ステインを倒すことに成功します。
翌日、スターク・インダストリーズ周辺で起こった騒動を説明するために記者会見が開かれます。
コールソンは「パワードスーツの中には警備員が入っていた」「自身はバカンス中で現地にはいなかった」と説明するようにとトニーに指示します。
最初こそ指示通りに記者会見を行うトニーでしたが、記者からの立て続けの質問に「私がアイアンマンだ」と正体を明かしてしまうのでした。
エンドロールの後でスタークが記者会見から帰宅するとS.H.I.E.L.D.の“ニック・フューリー”を名乗る人物から「アベンジャーズの話がしたい」と持ちかけられるのでした。
『アイアンマン』大事なポイント
アイアンマン(トニー・スターク)とはどんなキャラクターなのか?
軍事産業で大成功している大企業のCEOでプレイボーイ。
そして大のガジェット好きにしてテクノロジーの天才です。
プレイボーイながら秘書のペッパーには素直になれずにいるところが人間らしさが出ており憎めないキャラクターですね。
物語を通して変化していくトニー・スタークの平和への価値観「一度使えば勝負が決まる武器」の開発が平和への道だと考えるトニー・スタークでしたが、自身が開発した武器が不正にテロリストの手に渡り、弱者が虐げられるのを目の当たりにし、自ら兵器を破壊していくことになります。
一見金儲けのためだけに動いているのかと思いきやそういうわけではなく、しっかりとした信念を持ってい流ということがわかります。
エンドロール後のアベンジャーズ誕生への伏線
MCUシリーズでは誰もが期待してやまないエンドロール後の一幕は第1作目からしっかり用意されていました。
“ニック・フューリー”がトニーの前に現れ、アベンジャーズの話を持ちかけるとところで映画は幕を閉じ、2012年(アイアンマンから4年後)に公開される「アベンジャーズ」の伏線を残していています。