マーベルドラマ『シー・ハルク:ザ・アトーニー』あらすじ・考察(ネタバレあり)

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(C)2022 Marvel

『シー・ハルク:ザ・アトーニー』作品概要

MCU第7弾となるオリジナルドラマシリーズ『シー・ハルク:ザ・アトーニー』がディズニープラスで独占公開。

『ワンダヴィジョン』(2021)以来となる全9話で構成。

『ワンダヴィジョン』が『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』を観るのに視聴必須の作品であったように、本作も今後のMCU作品を観るにあたり見逃せない作品になりそうです。

ちなみに「アトーニー」とは【弁護士】という意味で、物語も本作が【法廷ドラマ】であることを強調しています。

公開日:2022年8月18日~ディズニープラスで独占配信

監督:カット・コイロ [シーズン1]
          アヌ・バリア [シーズン1]

キャスト
ジェニファー・ウォルターズ(タチアナ・マスラニー)
ブルース・バナー/ハルク(マーク・ラファロ)
エミール・ブロンスキー/アボミネーション(ティム・ロス)
ウォン(ベネディクト・ウォン)

 

『シー・ハルク:ザ・アトーニー』押さえておくポイント

スーパーパワーを持ったきっかけ

弁護士であるジェニファーは、ブルース・バナー(ハルク)のいとこです。

ブルースとの旅行中に事故にあい、ハルクのDNAを浴びたことにより、ハルクの能力を得ます。

弁護士という職業柄、そして女性として男性にマウントを取られても感情的になることを抑えてきたことが役に立ち、ブルースのように狂暴化することなく、自在にハルクの能力をコントロールできます。

第4の壁を破ることができる

デッドプールがスクリーンの向こうの観客に話しかけられるように、ジェニファー(シー・ハルク)も観客に話しかけることができます。

最終話では、メイキング映像の世界に入り、物語の制作側へ干渉できるということも見せました。

ケヴィンの存在

最終話でジェニファーは、自分が主人公であるはずの物語に納得がいかず、制作側の世界に侵入します。

皆口を揃えて「ケヴィンの意向だから変えることができない」と言いますが、ケヴィンはプロデューサーのケヴィン・ファイギではなくK.E.V.I.N.(知識拡張型映像相互接続隊/Knowledge Enhanced Visual Interconnectivity Nexus)というAIでした。

ケヴィンがいる部屋にはこれまでのMCUの映像が流れており、すべてこのAIが創ったという設定となっています。

ドラマ『ロキ』と繋がっていく?

「これまでのMCUが全てケヴィンが創り出した創作物」という設定で思い出されるのが、ドラマ『ロキ』です。

『ロキ』では様々な世界線が存在するということが発覚しますが、タイムキーパーやTVAが、世界がうまく進行するように不要な存在を削除(剪定)していました。

ケヴィンもAIということは誰かが創り出した存在ですから、もしかする今後『ロキ』と『シー・ハルク』がつながってくるのかもしれません。

 

デアデビル登場

デアデビルことマシュー・マードックは2015年に公開されたNetflix版からチャーリー・コックスが演じています。※現在はディズニープラスでシーズン3まで公開中。

『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』でもピーター・パーカーの弁護士として少しだけ登場しましたが、ドラマ『シー・ハルク』では、マスクを被り、ジェニファーとバディとして戦う姿を観ることができます。

さらに最終的にはジェニファーと恋仲となりました。

2024年春にはドラマ『デアデビル:ボーン・アゲイン(原題)』の公開が予定されてるので今後の展開に期待したいところです。

ハルクの息子【スカー】登場

最終話でハルクは宇宙から帰還し、息子の【スカー】をジェニファーたちに紹介します。

ドラマ内では詳しく紹介はされませんが、コミックスでは惑星サカール(『マイティ・ソー バトルロイヤル』で登場)の原住民原住民であるカイエラという女性との間にできた子供ということになっています。

『シー・ハルク:ザ・アトーニー』あらすじ

(C)2022 Marvel

第1話「普通レベルの怒り」

弁護士のジェニファー・ウォルターズは、陪審員への最終弁論のスピーチの練習をしている。

「力を持つ者の責任とは?」「大きな力を持つ者には、大きな責任がある」等のセリフから、スーパーパワーを持つ者に関する裁判にかかわっていることがうかがえます。

アシスタントのニッキはジェニファーを鼓舞しながら、ハルクについて話しだします。

ジェニファーは視聴者に向かって語りだし、数か月前の回想シーンとなります。

ジェニファーはいとこのブルース・バナー(ハルク)と車で旅行に出かけていたところ、突如目の前に宇宙船が現れます。

ジェニファーはとっさに避けますが、車はガードレールを突き破り、崖に転落。

ジェニファーはブルースの血を浴びてしまい、ハルク化し暴走。森の奥へ走り去ってしまいます。

元の姿に戻ったジェニファーは、ブルースに迎えを頼みます。

迎えを待っているとき、ナンパしてきた男をハルク化して一蹴。到着したブルースがジェニファーにタックルし止めに入ります。

ジェニファーが目を覚ますと、メキシコのリゾート地にいました。

そこはトニー・スタークとブルースが一緒に作った実験施設でした。

ブルースはそこで、ハルクと【自分の意志】を結合させることに成功していて、ハルクのパワーを自在に操れるようになったのも長きにわたる実験の成果でした。

ブルースはジェニファーが自分のように人前でハルク化して迷惑をかけないよう特訓をします。

しかしジェニファーは意外なことに、自我をコントロールしたままハルクになることができました。

弁護士として怒りを抑えてきたこと、男たちからマウントを取られながらも必死キャリアを築いてきたことが、役に立っているようです。

弁護士としてのキャリアを終わらせたくないジェニファーは、アメリカに帰ろうとします。

ブルースは力を持ったものは地球を守るヒーローになるべきと考え、ジェニファーを帰そうとしません。

ジェニファーとブルースは取っ組み合いのけんかになりますが、結局ブルースはジェニファーの意志を尊重します。

 

 

――ジェニファーはアメリカに戻って数か月もの間、ハルク化していませんでした。

しかし法廷での最終弁論中、タイタニアが壁を破り、法廷を襲撃します。

ジェニファーはハルク化してこれを一蹴。何事もなかったかのように弁論を続けるのでした。

 

第4の壁を破る存在

デッド・プールがそうであったように、ジェニファーも視聴者に向かって語り掛ける【第4の壁】を破る存在であるようです。

実は『ワンダヴィジョン』のラスト、山小屋のシーンで、ワンダがカメラ目線で数秒こちらを見つめるシーンがあり、ワンダも第4の壁を破るキャラクターなのでは、と噂されています。

【マルチバース】と同様、第4の壁もMCUフェーズ4において重要なキーワードになってくるかもしれません。

宇宙船の正体は?

ジェニファーが運転中、目の前に突如現れる宇宙船は『マイティ・ソー バトルロイヤル』 に登場した宇宙船コモドールと同じモデルのようです。

サノスの危機が去ったのにも関わらず、ブルースは地球を守る存在が必要だとジェニファーに訴えかけます。

『マイティ・ソー バトルロイヤル』で、ソーとブルースはグランドマスターから同じモデルの宇宙船を盗み、脱出に成功しています。

ブルースにはいまだにグランドマスターからの追手が迫っているのかもしれません。

第2話「超人の訴訟」

法廷でジェニファーがハルクになり、タイタニアを倒したことはニュースになってしまいます。

【シー・ハルク】と名付けられ一躍有名になりますが、陪審員を助けたことが不公平だと判断され、裁判は負けてしまいます。

さらにジェニファーは、弁護士事務所をクビになってしまいます。

 

その日は家族ディナー――

ジェニファーの家族はシー・ハルクのこと、ヒーローのこと、クビになったことで話が持ちきりですが、お父さんはジェニファーを励ましてくれます。

バーでジェニファーが一人で飲んでいると、GLK&H法律事務所のホリウェイが仕事を与えてくれます。

ニッキもパラリーガルとして同じく雇われます。

GLK&Hはヒーロー専門の部署を新たに立ち上げたためジェニファーを雇いたく、ジェニファーに常にシー・ハルクの姿でいるように要求します。

さらに、最初の仕事は「インクレディブル・ハルク」でブルースと敵対関係にあったエミル・ブロンスキー(アボミネーション)の仮釈放に関するものでした。

ジェニファーは乗り気になれませんが、ブロンスキーと面会してみると、すっかり改心していて、もうアボミネーションにはならないと宣言します。

ブルースに相談すると、やってみたらいいと背中を押してくれました。

ジェニファーはホリウェイに仕事を受けることを伝えます。

しかし、ニュースではブロンスキーは脱獄し、アボミネーションとしてファイトクラブに参加していると報じられていました。

エミル・ブロンスキー(アボミネーション)が登場!

MCU第2作目の映画『インクレディブル・ハルク』でハルクと戦った、エミル・ブロンスキー(アボミネーション)が登場しました。

ロシア生まれ、イギリス育ちの兵士で、超人血清とブルースの血液サンプルを投与したことでアボミネーションにった人物です。

アボミネーションは『シャン・チー/テン・リングスの伝説』で、ウォンとともに闘技場に参加しているので、ラストのニュースで流れた映像は、その時のものと考えてよいかと思います。

ハルクが宇宙へ

ジェニファーがブルースにアボミネーションの相談を持ち掛けたとき、ブルースは宇宙にいました。

宇宙船は1話でも登場した宇宙船コモドールのデザインにも見えます。

『マイティ・ソー バトルロイヤル』で舞台となった惑星サカールが今後のハルクの物語に関わってきそうです。

第3話「エミル・ブロンスキーの仮釈放」

ジェニファーが収容所に行くと、ブロンスキーはファイトクラブから帰ってきていました。

脱獄しファイトクラブに参加したことは、ウォンが関与していると言います。

一方でジェニファーの元同僚のデニスがホリウェイのもとに弁護を依頼しにやってきます。

ホリウェイはジェニファーを弁護に当たらせようとしますが、デニスはこれを拒否し、アシスタントのパグが弁護を担当することになります。

デニスは元恋人が女性ラッパーの【ミーガン・ザ・スタリオン】だと信じ込み、お金を貢いでしまっていました。

そこにウォンが登場し、ソーサラー・スプリームの修行のため、ブロンスキーを無理やり脱獄させたとジェニファーに証言し、ウォンは法廷でそのことを証言する約束をします。

デニスは偽物のミーガンに17万5000ドルも貢いだとパグに明かします。

元恋人の正体は、ニュー・アスガルドのエルフの外交官の娘【ルナ】で、自由に姿を変えられるシェイプシフターでした。

ルナの弁護士は「まともな人間ならミーガン・ザ・スタリオンがデートに応じるはずがないのはわかる」「同意の上でのロールプレイ」と主張。

パグも「デニスは疑いなく信じていた」と、裁判が進むにつれてデニスがどんどんかっこ悪くなっていきます。

一方でジェニファーとブロンスキーは仮釈放の審議にのぞみ、ウォンの証言もあり、見事に仮釈放を勝ち取ります。

ジェニファーがブロンスキーの仮釈放に一役買ったことは、すぐにニュースになり、批判的な人たちはジェニファーに辛辣なコメントをします。

ジェニファーがニッキと飲んでいると、パグが元同僚としてデニスを助ける証言をしてほしいと頼みに来ます。

ジェニファーが「デニスは自意識過剰で本物のミーガン・ザ・スタリオンが自分に好意を持っても不思議には思わない」と証言し、デニスは勝利。

賠償金を獲得し、変身して悪さをしたルナは禁固刑を言い渡されます。

その帰り道、ジェニファーはアスガルドの武器で武装した数人の暴漢に襲われます。

ジェニファーはハルクとなり暴漢を一掃しますが、暴漢の目的はジェニファーのDNAだったようです。

 

第4話「本物のマジックとは?」

マジシャンのドニー・ブレイズは、LAの小さな劇場でマジックを披露している。

全く盛り上がらない中、観客の中からをアシスタントを舞台に登壇させます。

登壇したのは酔っ払いの女性、マディスン・キング。

あまりの盛り上がらなさに、ドニー・ブレイズは【スリング・リング】で別の次元にマディスンを飛ばしてしまいます。

マディスンが行き着いた先は、ネパールのウォンの家。

マディスンは6滴の血を引き換えにしゃべるヤギにマグマから助け出してもらったと言います。

ウォンは観ていたドラマ「ザ・ソプラノズ」のネタバレをされ、ドニー・ブレイズに復讐を誓います――

アスガルドの武器で武装した4人組に襲われたジェニファーでしたが、通報はしていませんでした。

検察官の通報は警察は動かないとジェニファーは言います。

職場に着いたジェニファーは、デートアプリに登録します。

そこにウォンがドニー・ブレイズが魔術をマジックとして悪用していることをジェニファーに相談しに来ます。

夜、ニッキは【シー・ハルク】としてデートアプリに登録するようにジェニファーにアドバイスをします。

ジェニファーはデートはあくまでジェニファーとしてしたいと断ります。

翌日、ジェニファーとウォンは、ドニー・ブレイズの家に向かい、魔術の使用停止勧告書を渡します。

ドニー・ブレイズはこれに従わず、法廷で争うことになります。

その間、ジェニファーは何人かの男とデートしますが、うまくいきません。

裁判当日――

証人としてマディスンを呼び、別次元に飛ばされたことを証言してもらいます。

マディスンは火の国に送られたことを話しますが、最終的には楽しかったと証言。

これが裏目となり、ドニー・ブレイズに魔術の停止命令を出すことはできませんでした。

その夜、ジェニファーはデートがうまくいかないこと痺れを切らし【シー・ハルク】としてアプリに登録をします。

効果は絶大で次々とマッチングしていきます。

何人かの男性とデートしたのち、ジェニファーはついに理想的な男性と出会います。

一方でドニー・ブレイズは相変わらず観客を別次元に送ってマジックを盛り上げていました。

しかし、大量のデーモンを呼び出してしまい、ウォンに助けを求めます。

ジェニファーは男性を家に連れ込みますが、いいところでウォンが助けを求めにやってきます。

デーモンを一掃したジェニファーとウォン。

これに懲りたドニー・ブレイスはもう魔術は使わないと誓います。

家に戻ったジェニファーは、デートの相手と一夜を過ごします。

翌朝、ハルクではないジェニファーの姿を見ると、男性は幻滅して去ってしまいました。

そこにタイタニアから法的文書が届きます。

それはなんと【シー・ハルク】の商標は自分のものだと主張するものでした。

第5話「ノリノリ、緑、デニムの着こなしバッチリ」

タイタニアは販売する化粧品に「シー・ハルク」と名付けて儲けていました。

いとこのチェドは、ジェニファーにサインを求めにやってくるほど、世間ではジェニファー自身が商品に関与していると勘違いされています。

困ったジェニファーはタイタニアのサイン会に潜入し、販売中止を訴えに行きますが、相手にされません。

一方でパグは、ニッキにスニーカーのアイアンマンスリーズを買いに行くのを付き合ってくれと頼みに来ます。

そのときニッキは、ジェニファーの服のことを考えており、超人専門の仕立て屋の噂を聞いていました。

パグとニッキは仕立て屋を探しに行くことになります。

タピオカ屋を装うその店の店主にしつこく詰め寄ると、奥に通されます。

ニッキはシー・ハルクがアベンジャーズに入ると嘘をつき、仕立て屋の予約を取り付けることに成功。

ジェニファーは自分の裁判で自分を弁護するわけにはいかないので、同僚のブックが弁護してくれることになります。

ブックはタイタニアからの訴訟を受けるのではなく、こちらもタイタニアを訴訟することにします。

裁判の論点は、ジェニファーが「シー・ハルク」という名前を自分の愛称として認めていたか?というところです。

それぞれの弁護士が証拠を提出した段階で、その日は休廷に入ります。

次の日、ジェニファーとニッキは予約していた仕立て屋のもとへ向かいます。

仕立て屋の名前はルーク。

ジェニファーは、人間の姿でもハルクの姿でも違和感のないスーツをオーダーします。

次の裁判でブックは、マッチングアプリでジェニファーがデートした男たちを証人として召喚します。

男たちはこぞってシー・ハルクだからジェニファーとデートしたのであり、ジェニファーがシー・ハルクでなければデートはしていなかったと証言。

ジェニファーとしてのアイデンティティは傷つけられたものの、この証言が決め手となりジェニファーは勝訴します。

後日、ジェニファーは出来上がったスーツを取りにルークのもとへ向かいます。(お披露目は6話以降?)

ジェニファーが試着中、ルークは他の客が注文したものが出しっぱなしになっていることに気づき、片付けます。

箱の中には、デアデビルの仮面が入っているのでした。

第6話「ただのジェン」

ジェンは高校時代の友人【ルル】の結婚式に、ブライズメイドとして出席することになります。

ブライズメイドとは新婦のアシスタントのようなもので、欧米ではよくある習慣のようです。

ジェニファーはルークに作ってもらったパーティ用のドレスで、シー・ハルクとして会場に行きます。

しかし「主役は私だからジェンとして参加してほしい」とルルに刺されてしまいます。

ジェニファーは恋人がいない一方で、ハルクとして仕事で成功していたり人気があることをアピールしたかったのです。

一方でジェニファーが不在の事務所では、マロリーとニッキが【ミスター・イモータル】からの依頼を受けています。

イモータルは不死身の能力を悪用し、結婚生活が嫌になると自殺したふりをして結婚生活を解消。別の女性と結婚・・・ということを繰り返し、女性たちから訴えられそうになっています。

イモータルはマロリーとニッキから弁護の余地がないと責められると、窓から飛び降りて逃げ出してしまいます。

結婚式にはタイタニアも来ており、新郎側に招待されたと言い張りますが、ジェニファーに仕返しをするために来たことは明白です。

ジェニファーは【ジョシュ】という男性と知り合いますが、結婚式はグダグダで片付けを手伝わされたりと、なかなか話す機会ができません。

さらに、酔っぱらったところにやはりタイタニアが襲い掛かり喧嘩に発展しますが、シー・ハルクになってこれを一蹴。

ジョシュはシー・ハルクではなくそのままのジェニファーが素敵だと言ってくれいい感じになります。

マロリーとニッキは、イモータルの被害者の女性たちに金銭や謝罪の機会を設けることを約束し、女性たちが納得する形で一件落着。

話し合いのあと二人で飲みながら盛り上がっていると、シー・ハルクに対する殺害予告を含めた悪質なサイト「インテリジェシア」を発見してしまいます。

マロリーは本人に報告するのは野暮だと止めますが、ニッキはすぐにジェニファーに報告します。

場面は変わり、実験施設なような場所で白衣を着た数名の科学者が何やら準備をしています。

第3話で【レッキング・クルー】がジェニファーに襲い掛かったときに皮膚にさすことができなかった針は、ドリルのような器具に変えられていました。

第7話「リトリート」

結婚式でいい感じになった【ジョシュ】とデートすることになったジェニファー。

仕事も順調で、最優秀女性弁護士にノミネートされ【ガラ】というパーティに招待されます。

3回目のデートのあと、ジェニファーはジョシュと一夜を共に過ごします。

しかしそれ以降、ジェニファーのメッセージにジョシュからの返事はなく、ジェニファーは数秒ごとに返信がないかスマホをチェックしなければ気が済まない状況になってしまいます。

週末になり、エミル・ブロンスキーの保護観察官から連絡が入ります。

ブロンスキーの抑制装置から警報が出ているから一緒に来てほしいと言うのです。

ブロンスキーの瞑想リトリート【サマー・トワイライツ】でブロンスキーに会うと、警報は誤作動だったことがわかります。

誤作動がわかると保護観察官はすぐに帰っていきますが、ジェニファーが帰ろうとすると【マン・ブル】と【エル・アギラ】の喧嘩に巻き込まれ車が壊れてしまいます。

ちなみにマン・ブルはコミックス『デアデビル』で初登場したキャラクター。エル・アギラはコミックではミュータントとして登場している。

しかたなくジェニファーはレッカー車が来るまで瞑想リトリートに残ることにし、グループカウンセリングを受けることに。

グループカウンセリングには、マン・ブル、エルアギラのほかに、【サラセン】、【ポーキュパイン】がいます。

サラセンは『ブレイド』で登場したキャラクター。ポーキュパインは仮面とスーツで身を多い、素顔を出すことができないようです。

さらに第3話でジェニファーを襲ったレッキングクルーのメンバー【レッカー】もおり、ジェニファーは怒り狂いますが、レッカーはすっかり改心しています。

結局ジェニファーはグループディスカッションでジョシュからメッセージの返信がないことをみんなに相談し、皆はそんなジェニファーを応援してくれます。

ジェニファーはジョシュの電話番号を消すことにして、悩みはスッキリして瞑想リトリートを後にします。

しかし、3日前――

ジョシュはジェニファーが寝ている間にジェンのスマホのデータをすべてコピーしていました。

ハルクのDNAを採取することができたと匂わせる絵文字もどこかに送信します。

ジョシュは【インテリジェシア】の一員だったのです。

第8話「ケロケロ ジャンプ」

ジェニファーは【ガード・フロッグ】を名乗る自称ヒーローの相談を受けています。

スーツの不具合でケガを負ってしまったというのです。

しかし、スーツを作っていたのはジェニファーのスーツを手掛ける【ルーク】でした。

ルークと揉めたくないジェニファーは、ホリウェイに担当を変えてもらうように頼みますが、フロッグのお父さんが大口の顧客のため断れず、しぶしぶ引き受けることにします。

ジェニファーは恐る恐るルークのもとに向かい、説明を求めますがこれにルークはブチギレ。

ガラに着ていくはずの作りかけのドレスを破り捨て、法廷で争うことになってしまいます。

ルークの弁護人として現れたのは盲目の【マシュー・マードック】。

不良品など作らないと主張するルークに対し、フロッグは誤ったスーツの使い方をしていたことが発覚し、裁判は敗訴になってしまいます。

ルークからは「あんたのスーツは二度と作らない」と言い放たれてしまいます。

仕事終わり、ジェニファーがバーで飲んでいると、先ほど争ったマシューが飲んでいて、一緒に飲むことに。

マシューはジェニファーに「法律上のことはジェニファーが、法律外のことはシー・ハルクが解決でできるからどんな人助けもできる」と言ってくれてかなりいい雰囲気になります。

マシューが仕事があるからと帰ってしまった後、かつてデートアプリで知り合った【トッド】から呼び出しが入ります。

トッドは【ワカンダの槍】をオークションで手に入れたが、ワカンダからそれは盗まれたものだから返してほしいと言われていると、ジェニファーに助けを求めます。

さらにジェニファーの手を取り言い寄ってくるので、ジェニファーは激怒しその場を後にします。

するとフロッグから電話があり、何者かに襲われているから助けてほしいと言われます。

現場に到着するとフロッグは、デア・デビルに襲われていました。

ジェニファーがデア・デビルを捕まえ仮面を取ると、正体は法廷で争ったマシューでした。

マシューから事情を聴くと、フロッグはルークを誘拐して無理やりスーツを作らせていると言います。

事情を聴いたジェニファーはマシューと協力してフロッグを倒し、ルークを助けます。

ルークも助けられたことで、訴えられたことはチャラだと言ってくれました。

翌日、ジェニファーと家族、ニッキたちはガラへ向かいます。

ジェニファーら最優秀女性弁護士にノミネートされた弁護士たちが登壇すると、ジェニファーがジョシュと過ごしたベッドの映像が舞台に流されてしまいます。

ジェニファーは激怒し、モニターや会場を破壊。

会場の端にいた覆面の集団の一人を捕まえますが、気づくと武装したダメージ・コントロール局?に包囲されているのでした。

第9話「主人公は誰?」(最終回)

1970年台から80年台に放送されたドラマ『超人ハルク』風の映像で前回ジェニファーがシー・ハルクになり暴走してしまったことが説明されます。

暴走してしまったジェニファーは、エミル・ブロンスキーと同じ収容施設に入れられてしまいます。

マロリーとニッキが面会に来てくれますが、事態は「誰がジェニファーの動画を流したか?」ではなく「ジェニファーがスーパーヒーローの力を持っているにも関わらず暴れまわってしまった」ということに焦点が当たられてしまっているようです。

ジェニファーは変身できないように抑制装置を付けることを条件に釈放されますが、仕事もクビになり、家も引き払い、実家に戻ります。

実家には親族が集まり、ニッキも来てくれジェニファーを慰めます。

ジェニファーはあくまで法律でハルクキングに復讐することはあきらめていません。

ニッキはハルクキングを釣るため、ジェニファーのお母さんからジェニファーの子供のころの動画を入手しインテリジェンシアに投稿。

ハルクキングからメッセージをもらいイベントに招待してもらうことに成功します。

一方でジェニファーは、傷をいやすためエミルのいるサマー・トワイライツへ行くことにします。

レッカーが出迎えてくれますが、エミルは別の建物で講演をしているというので、探しに行くことにします。

ニッキはパグをインテリジェシアのイベントに潜入させ、イヤホンを通じて参加者たちから情報収集するように指示します。

ハルクキング正体はトッドでした。

さらに、アボミネーションに変身したエミルがゲストとして迎え入れられます。

そこにエミルを探しに来たジェニファーが登場。

トッドはジョシュに盗ませたハルクのDNAを自らに注入し、ハルク化します。

ジェニファーも制御装置を破壊しシー・ハルクに変身。

そこに宇宙化からブルースも駆け付け、タイタニアもやってきます。

まさに会場はタイトルの通り「主人公は誰?」という状況です。

ジェニファーが視聴者に向けて「これ面白い?」と問いかけると、ディズニープラスのメニュー画面へ移動してしまいます。

ジェニファーは「マーベル アッセンブル」(メイキングドラマ)の中へ侵入します。

第4の壁を破るどころか、ジェニファーは制作部にも潜入してしまいます。

シー・ハルクの第2シーズンの会議に潜入すると、この展開に文句をつけます。

会議メンバーからは「ケヴィンの意志だから展開を変えることはできない」と言われ、ケヴィンに会いに行くことにします。

ケヴィンは人間ではなくAIで、これまでのMCUのシナリオもすべて決めてきたようです。

今回のシー・ハルクもAIらしく、幅広く受けることを考慮した結果のようです。

ジェニファーはこれまでのMCUはどんでん返しを詰め込んでも同じような結末になっていると指摘。

ジェニファーとシー・ハルクの両立に迷うという物語を自分自身が大事にしていることを訴えるとケヴィンはそれに応じます。

トッドがハルクになることはなくなり、ブルースが宇宙から帰ってくることもタイタニアがやってくることもなしになります。

ジェニファーはデアデビルの登場を希望します。

さらに、これまでの男性ヒーローはファザコンが多いこと、X-MENはいつ登場するのかと質問したところで、物語の世界へ戻されてしまいます。

トッドは逮捕され、ジェニファーは「法廷でね」と告げます。

そこに空から登場したのはデアデビル。

アボミネーションに変身したことがばれたエミルは逮捕されてしまいます。

後日、ジェニファー一家の集まりにはマシュー・マードック(デアデビル)も参加しています。

結婚を揶揄するジェニファーの父にジェニファーは「彼は一週間いるだけ!」とフォローします。

そこにブルースが登場します。

なんとブルースは息子をジェニファー一家に紹介するのでした。

エンドクレジットのあとでは収容されたエミルのもとへウォンがやってきます。

ウォンはエミルを脱獄させ、カーマ・タージへ連れて行くのでした。

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