10位:NOPE ノープ
公開:2022年8月26日
監督:ジョーダン・ピール
『ゲット・アウト』でアカデミー賞脚本賞を受賞し、『アス』でも高い評価を得た“ジョーダン・ピール”監督による3作目の長編作品。
『ゲット・アウト』『アス』と比べるとスリラー感に欠ける印象で、“空を見上げてはいけない”理由も期待させた割にはイマイチでした。
しかし、エンタメ性を保ちながらもこれだけ映画にメッセージを込められるのは流石だと感じます。
9位:MEN 同じ顔の男たち
公開:2022年12月9日
監督:アレックス・ガーランド
『エクス・マキナ』がとても良かったのですが、『アナイアレイション 全滅領域』は正直何を楽しめばいいのかわからなかったですよね。
しかし『アナイアレイション 全滅領域』も『MEN 同じ顔の男たち』も、何についての映画なのか考えるのが正解のようです。
そう思って観ると、変な映画なのですが(笑)考察しがいがあって楽しい作品です。
8位:ドクター・ストレンジ マルチバース・オブ・マッドネス
公開:2022年5月4日
監督:サム・ライミ
最大級の盛り上がりを見せたMCUもいったん新たな盛り上がりのための仕込みの期間かな?と思っていたのですが、今後の期待を引き上げてくれた本作。
ところどころに”サム・ライミ節”が感じられたところも嬉しいですよね。
7位:恋人はアンバー
公開:2022年11月3日
監督:デビッド・フレイン
1990年代、同性愛が違法でなくなったものの、差別が色濃く残るアイルランドの保守的な田舎町を舞台に、期間限定で恋人のふりをすることになったゲイとレズビアンの高校生を描いた青春映画。
青春時代特有の甘酸っぱさや、ほろ苦さは『レディ・バード』や『ハーフ・オブ・イット 面白いのはこれから』が思い出されました。
同性愛者同士が恋人のふりをするというありそうでなかった設定も面白く、正反対の二人の掛け合いも終始楽しめました。
6位:LAMB ラム
公開:2022年9月23日
監督:バルディミール・ヨハンソン
アイスランドの田舎で暮らす羊飼いの夫婦が、羊から産まれた羊ではない何かを育て、やがて破滅へと導かれていく様を描いたスリラー。
はっきり言って”変な映画”なのですが、しっかりと記憶に刻まれた作品です(笑)
本作のバルディミール・ヨハンソン監督は『ローグ・ワン スター・ウォーズ・ストーリー』などの特殊効果を担当しただけあって、子供の羊がかわいく、リアリティが感じられ、妙な気分にさせられます。
5位:トップガン マーヴェリック
公開:2022年5月27日
監督:ジョセフ・コジンスキー
宣伝では代名詞である楽曲「Danger Zone」が一切使用されず、もうあの80年代のノリは引き継がない新作なのか?と思いきや、冒頭から前作のノリ全開でスタート。
一歩間違えば寒さ全開になってしまう80年代の男の世界のノリをしっかりと引き継ぎながら、終始興奮させてくれました。
前作から時間が立ってしまったからこそ見れた物語もとても良かったです。
4位:アフター・ヤン
公開:2022年10月21日
監督:コゴナダ
人型ロボットが一般家庭にまで普及した近未来。故障してしまったロボットのヤンの体内に残された数秒の動画を巡る物語です。
故障する前のヤンは果たしてどんなことに思いを巡らせていたのかーー
坂本隆一さんの音楽もとても心地よく、静かで心に残る作品です。
3位:スパイダーマン ノー・ウェイ・ホーム
公開:2022年1月7日
監督:ジョン・ワッツ
映画館でこんなに興奮したのは久しぶりでした。
これまで『スパイダーマン』シリーズやMUCを追ってきて本当に良かったと思わせてくれた作品です。
2位:RRR
公開:2022年10月21日
監督:S・S・ラージャマウリ
「バーフバリ」シリーズのS・S・ラージャマウリ監督の最新作。
イギリスに植民地として支配されている時代のインドを舞台に、2人の熱い男がぶつかり合う様子を、インド映画ならではのノリで豪快に描いています。
ストーリーは単純ですが、表現方法が独特すぎて全く飽きさせません。3時間と長い上映時間ですが、あっという間です。
1位:コーダ あいのうた
公開:2022年1月21日
監督:シアン・ヘダー
2022年のアカデミー賞・作品賞受賞ということでなんとなく観たところ、大号泣してしまった作品。
“コーダ”というのは耳が聞こえない家族に育てられた子供のことで、主人公は家族の中で唯一耳が聞こえる少女です。
少女には歌を歌う才能があり、音楽学校へ進学する夢がありますが、耳の聞こえない家族はそもそも歌うということが理解できない。少女の夢と家族を支えるという葛藤の末、少女はどうするのかーー?
お涙頂戴的な軽い作品だと思ってい観たのですが、とんでもない良作でした。