映画『オールド・ガード』あらすじ・感想(ネタバレあり)

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こんにちは。きくらげ(@moviearasuji)です。

2020年7月10日よりNetflixs独占で配信が始まった映画『オールド・ガード』

あまり大きく打ち出されてはいませんが、アメコミが原作となっていて、原作者が製作にも参加しています。

シャーリーズ・セロン率いる不死身の戦士がアクロバティックな戦いを繰り広げるという、中2病感満載で大味な設定。

しかし、巨大製薬会社が不死身の秘密を狙い絡んでくることで、見ごたえのある内容になっています。

『オールド・ガード』作品概要

公開日(Netflix独占配信):2020年7月10日

視聴ページhttps://www.netflix.com/title/81038963

監督:ジーナ・プリンス=バイスウッド

キャスト
アンドロマケ(アンディ)(シャーリーズ・セロン)
ナイル(キキ・レイン)
ジョー(マーワン・ケンザリ)
ニッキー(ルカ・マリネッリ)
メリック(ハリー・メリング)
クィン(ベロニカ・グゥ)
ブッカー(マティアス・スーナールツ)
コプリー(キウェテル・イジョフォー)

『オールド・ガード』登場人物

アンドロマケ(アンディ)(シャーリーズ・セロン)

頭を撃ち抜かれても死なないチームのリーダー。

年齢不詳だが、メンバーで一番の年長者。

数百年の間、数多くの戦場で活躍してきた。

魔女狩りで愛するパートナーを海に沈められた過去を持つ。

不死身ゆえ、捕えられ拷問に合う恐ろしさを誰よりも知っている。

ナイル(キキ・レイン)

米軍の女性兵士。

アフガニスタンでの任務中、不死身の能力が目覚める。

“スタンド使いは引かれあう!”的なノリで、不死者同士も引かれあうためアンディたちに発見される。

コプリー(キウェテル・イジョフォー)

元CIA工作員。

南スーダンで誘拐された子供たちを救うためと嘘をつき、アンディたちを雇う。

アンディたちの能力が世界を救うためのカギとなると考え、製薬会社に引き渡そうとする正義マン。

ブッカー(マティアス・スーナールツ)

アンディ部隊の不死身の能力者。

ナポレオンとの遠征時、不死身の能力に目覚める。

アンディの死に対する気持ちに気づき、裏切りをはたらく。

ジョー(マーワン・ケンザリ)・ニッキー(ルカ・マリネッリ)

アンディ部隊の不死身の能力者。

十字軍遠征の戦いで敵として出会い殺しあうが、今ではラブラブの同姓愛カップル。

コプリーの罠にはまり、製薬会社に捕えられる。

メリック(ハリー・メリング)

巨大製薬会社のCEO。

コプリーと協力しアンディたちを捕える。

コプリーの正義感とは裏腹に、金もうけのことしか頭にない。

見た目も演技も100点満点の悪役。

『オールド・ガード』あらすじ

元CIA工作員のコプリーは、南スーダンで誘拐された子供たちの救出するため傭兵に協力を仰ぐ。

アンディ・ブッカ―・ジョー・ニッキーは少数精鋭の部隊だ。

アンディらは南スーダンに移動し、子供たちが捕らえられている敵地に乗り込む。

しかし、圧倒的に武装した多数の兵士に待ち伏せされハチの巣にされてしまう。

通常の人間であれば即死の傷を負ったアンディたち。

しかし、4人はゆっくりと立ち上がる。

驚いた兵士たちは、なすすべもなくアンディたちに返り討ちにされてしまう。

モニターでその様子を見ていたコプリーは、不死身の人間が存在することを確信する。

子供たちを救出するという任務はでっち上げで、コプリーが仕掛けた罠だったのだ。

新たなメンバー“ナイル”

アフガニスタンでテロリストを抹殺する任務にあたっていた女性米軍兵士ナイル

現地の住民から情報を聞き出し、テロリストが潜伏するアジトへの潜入に成功する。

敵を発見し抹殺するも、ナイルは首をかき切られてしまう。

仲間の兵士たちもあきらめるほどの傷だ。

しかし、ナイルは目を覚ます。

首にはかすり傷ひとつ残っていなかった。

不死者同士は引かれあう

コプリーに不死の能力がバレてしまい、身を隠そうと列車で移動するアンディたち。

その道中、4人は夢の中で自分たち以外の不死者が発生したことを知る。

不死者になることの不安を誰よりも知っているアンディは、新たな不死者に会うことを決め、ほかの3人はアジトに身を隠すことにする。

アフガニスタンに到着したアンディはナイルに接触する。

アンディは状況がわからず逃げようとするナイルの頭を拳銃で撃ち抜く。

ナイルは自分が不死になったことを知り、しぶしぶアンディについていく。

フランスのアジトで3人と合流したアンディとナイル。

家族と会いたがるナイルにアンディは不死であることの恐ろしさを教える。

アンディはかつて同じく不死者である女性クィンと愛し合っていた。

しかし、魔女狩りの対象となってしまう。

殺しても殺しても死なないクィンを、民衆は鉄の棺に閉じ込め海に投げ込んでしまう。

クィンは海の中で窒息しては生き返るということをまだ繰り返しているかもしれない。

アンディはクィンの捜索を半ばあきらめてしまっていた。

捕らえられた“ジョー”と“ニッキー”

アンディーとナイルがアジトの外に出たすきに、コプリーの部隊がアジトを襲撃する。

アンディーがアジトに戻るとジョーとニッキーが連れ去られていた。

コプリーは巨大製薬会社のCEOメリックに2人を引き渡す。

メリックは2人からDNAを採取した後も解放する気配がない。

コプリーは不死者を痛めつけるつもりはなく、本気で人類のためを思っていた。

メリックは不死者を解放して競合会社の手に渡ることを恐れて、死ぬまで外に出す様子はなさそうだ。

アンディ・ブッカー・ナイルはコプリーの居場所を探り出す。

ブッカーは準備していた拳銃をアンディに渡す。

ナイルはもう人を殺すのはイヤだとチームを離れる。

アンディはもう普通の人間として暮らすことは無理だとさとしながらも、結局手にしていた拳銃を護身用に渡しナイルを見送る。

アンディとブッカーは2人でコプリーのアジトへ潜入する。

裏切り者の“ブッカー”

ナイルがアンディから渡された拳銃を見ると、弾が入っていないことに気づく。

コプリーのアジトに潜入する前、アンディに銃を渡したのはブッカーだ。

ナイルはブッカーが裏切り者であることに気づき、コプリーのアジトへ急ぐ。

そのころ、コプリーを追い詰めたアンディはすんでのところでブッカーに裏切られ捕らえられていた。

ブッカーはアンディから「死ねない苦しみ」を感じ取り、製薬会社であれば不死の苦しみから解放される手掛かりが見つかるかもしれないと考えたのだ。

ブッカーがアンディの腹を撃つとアンディの傷が治る様子はない。

ついにアンディも寿命を迎えるのかもしれない。

ナイルが到着するとコプリーが立ちすくんでいる。

ナイルはコプリーを説得し、アンディたちの救出に向かう。

ナイルはコプリーのIDを使い、ロンドンのメリックのオフィスに潜入する。

不死の能力を存分に発揮し戦闘の末、3人を救出する。

救った人々はみな人類救済の立役者になっていた

ナイルは不死であることが家族に危害が及ぶ恐れを知り、戦場で死んだことにしてアンディたちと行動をともにすることを決める。

コプリーは元CIAということもあり、思っていた以上にアンディたちのことを調べ上げていた。

アンディたちが戦場で救った人々はもれなくその後人類の役に立つ人物となっていたのだ。

アンディはコプリーに自分たちが陰で人々を救うためのフロントマンになることを命じる。

ブッカーには裏切りの罪として100年間孤独でいることを命じた。

――数か月後――

ブッカーが孤独に打ちひしがれ一人飲んだくれていると、アパートの一室でクィンを発見する。

『オールド・ガード』感想

アンディらがコプリーにはめられ、ハチの巣にされたとき「あー、タイムリープものか」と察したがそうではなかった。

どう考えても即死の傷を負った兵士たちがゆっくりと立ち上がり、華麗な近接格闘術で唖然としている敵兵を倒していく。

強さの代名詞と言っても過言でない女優シャーリーズ・セロンがさらに不死身!?

大味な物語でただただアクションを楽しむ映画なんだろうなと思ったがそうでもなかった。

死ねないことが捕らえられ拷問を受けた時の恐怖をより一層強いものにしている。

製薬会社がその秘密を力づくで手に入れようとすることで物語が複雑になっている。

「新人」が現れることで不死者たちのこれまでの苦しみが深堀りされているし、さっきまで普通の人間だった存在がチームに加わることで共感がしやすくなっている。

不死者の唯一の弱点が「寿命」という点も面白い。

同じ不死者と言えばドラキュラやゾンビが思い浮かぶが、ドラキュラには日の光や銀の銃弾、ゾンビは脳みそといった弱点がある。

アンディたちは頭を撃ち抜かれても死ぬことはなく、いつ来るかわからない寿命だけに怯えている。

繊細な物語の一方でアクションもかなり見ごたえがある。

不死の能力を失ったアンディを守るためナイルが自らが盾となり痛がりながらも敵に突進していく。

そんな戦法があるのか!と興奮してしまった。

ラストの幕の閉じ方といい、続編や過去の話などいくらでもやりようがありそうなので、次の展開があるのならばぜひ観てみたいところです。

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